僕の「夢」

空狐あいまゆ

第1話 「夢」って何だろう?

「辰巳!今日もまだ、「夢」考えてきてないのか?ったく、考えてこい!」

そう、僕の担任、敦先生に怒鳴られる。

「夢」って言われても思いつかないんだよなー

僕の名前は有野辰巳ありのたつみ中学1年生。

毎日元気すぎるくらい元気で、野球が趣味だ。

今日は、先生に「夢」を考えてこい!と言われ、苦戦中。

いや、夢ならあるんですよ。

野球でホームランを打った夢

思いっきり肉を食べた夢

庭に池を作って魚を釣った夢

全部、夜のほうの夢なんですけどね。

ったく、なんで「夢」が必要なんだろうか。

「夢」なんて考えなくてもそのうちできるだろうし。

今考えてこなくてもいいのにな。

あーゲームしたい。

けど、「夢」について考えなきゃなー

夢って何だろう。

先生も厄介なこと言うな。

もういいや、明日考えよ。とりま、ゲーム、ゲーム。

そう考え、ゲームをやったのであった。





_______________翌日

「辰巳!お前、「夢」は決まったか?」

そう、僕の友達、伊藤凌空から聞かれ、

「いや、まだだよ。」

と答える。

お前はできてるだろうよ、そりゃ。

僕以外は、全員自分の「夢」というものを紙に書いてきてるんだから。

「辰巳!お前、「夢」は決まったか?」

「はぁ、だから、決まってないって!」

そう振り向くと。敦先生が立っていた。

「げっ!」

やば、なんで先生が。

「あー、、、先生それより、最近ペットショップできたの知ってますか?」

思わず、話を僕はそらした。

「は・な・しをそらすんじゃない!「夢」かけてないのお前だけだぞ。」

そういって、一枚の紙を見せる。

それは一番上に「夢」と書かれていて、その横に有野辰巳と書いてある。

「そういっても先生。「夢」なんて思いつきませんよ。そんな。」

そんな風に言うと、

「いいか。「夢」っていうのはな。今まだ、子供なんだしーって感じで思うかもしれないが。」

うん。そう思う。

「未来の自分の手助けになるんだ。未来の自分に手を差し伸べて見ないか?」

未来の自分か。

確かに今決めた方が、楽だよな。

未来の自分!手助けしてあげるか。

やんなきゃいけないしな。その「夢」にも。

「そういうことを書けばいいんですね。」

そういうと、少し驚いた表情を見せた少しでもやる気なったのが意外だったのだろう。

「まあ、そうだな。」

そういって、先生は笑った。





__________帰り道

僕は凌空と一緒に帰っていた。

「「夢」が自分の手助けになるか。」

そうつぶやくと、

「好きなように書いてみれば?」

好きなようにか。

自分の趣味からいくと、

「野球選手…かな?」

「いいじゃん。」

そういわれるとなぜかもどかしくなった。

「応援するぞ、100円で。」

「げっ。金とるのかよ。」

「嘘だよ。無料で応援するし、ってもとから応援してるよ。辰巳!」

「ありがとう!あと、その冗談嘘でも笑えないし面白くない。」

「ごめんって。」

そんな僕たちの声は空に吸い込まれていった。

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