大好きなお母さんの手。僕は、お母さんと手話で会話をする。だって、僕のお母さんは話せないもの。両親が旅行に行った日の夜、母は帰ってこなかった。父は、買い物に行ったとか、そのままお仕事に行ったとか言うが、違和感がある。そしてその頃から、冷蔵庫の横には白い保冷箱が置かれるようになった──。ぞっとする話ではあるが、その中には子を想う母と、母を想う子の気持ちもある。恐ろしくも愛に溢れた親子のお話、ぜひご一読ください。
温もりと異常の対比の恐怖!日常の安全感が完全に崩壊してもなお無垢な視点で描かれる家庭の断絶と愛情が凄まじく生々しく!!これは、本当に、ホラー!
「僕」はお母さんの手が大好き。お母さんは話すことができないけれど、手話で会話ができるし、美味しい料理を作ってくれる。お母さんが話せなくなったのは、とある事情があって……。「僕」を襲う突然の悲劇にショックを受けるのも束の間、すぐに別の恐怖があなたに襲いかかります。これは、強い家族愛の物語か、歪んだ家族愛の物語か……。「手」がもたらす恐怖と愛の物語、ぜひお楽しみください。