俺は幼馴染みの恋を成就させたいだけ!

はるさめ14

親友に足りないもの①

俺の名前は相沢隼人。

どこにでもいる平凡な高校二年生だ。成績は中の中、運動神経も中の中。取り柄なんてこれっぽっちもない。


そんな俺には自慢の幼馴染み兼、親友がいる。

名前は藤原蓮。身長は百八十センチ、整った顔立ち、成績学年トップ、サッカー部のエース。おまけに性格も良くて、困ってる人を見過ごせないタイプ。漫画にでてくる完璧超人かよ、と突っ込みたくなるほどのハイスペック。


当然モテる。毎日のように下駄箱にラブレターが入ってるし、廊下を歩けば女子の視線が釘付けになる。でも彼女がいない……謎だ……。



昼休み、購買で買ったパンをかじりながら、廊下の窓から校庭を眺めていた。

そこでは蓮がサッカーボールを蹴っている。休み時間なのに練習熱心なところもアイツらしい。


「あー、やっぱりアイツには彼女が必要だな」


俺は呟いた。

蓮の人生はほぼ完璧だ。だが、たった一つ足りないものがある。それは彼女だ。アイツほどの男なら、隣に素敵な女の子がいてもいいはずだ。

そう、俺の使命はアイツに最高の彼女を見つけてやることなんだ。


「あの、相沢くん?」


背後から声をかけられて振り返ると、見知らぬ女子生徒が立っていた。ショートカットで小柄、少し緊張した面持ちだ。

確か隣のクラスの子だったか。朧気な記憶で誰だったかを思いだそうとするが、結局思い出せなかった。


「ん?どうしたの?」

「その……相談があるんだけど……」


彼女は周りを気にしながら、小声で続けた。


「藤原くんのこと、なんだけど……」


その瞬間、俺の中で何かがピンと来た。


キター!これはチャンスだ!


「おお!蓮のこと!?いいよいいよ、何でも聞いて!」


俺が前のめりになると、彼女はビクッとして一歩後ずさった。


「あ、ごめん。ちょっと興奮しすぎた。で、どんな相談?」


「あの……藤原くんに、告白したいんです」


 彼女は顔を真っ赤にして言った。


「でも、どうやって話しかけたらいいか分からなくて……相沢くんって藤原くんと仲良いから、アドバイスもらえないかなって...」


 俺は彼女の肩を掴んだ。


「任せろ!」

「え?」

「俺が全面的にバックアップする!アイツと話すきっかけ、絶対作ってやるから!」

「ほ、本当?」

「本当も本当、大本当だ!むしろ俺に任せてくれてありがとう!」


彼女は戸惑いながらも、嬉しそうに笑った。


「ありがとう、相沢くん!」

「いやいや、こちらこそ!じゃあ放課後、また連絡するから!」


俺は彼女と連絡先を交換する。どうやら彼女の名前は鈴木というらしい。


そして連絡先を交換した俺は意気揚々と教室へ戻った。


よし、これで蓮に彼女ができる第一歩だ。俺、頑張るぞー。

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