作者であるねここ先生の美容師として積み重ねてきた観察力、集中力、そして師匠から受け継いだ仕事への姿勢。それらが書いて事もなかった小説、そして受賞へとつながっていく過程が語られるエッセイです。創作に悩む人だけでなく、仕事に向き合う人にも読んでほしいと思いました。
作者の本職である「美容師」の仕事について綴ったエッセイ。美容師と小説、一見すると全く異なるジャンルのようだが、そこには驚きの共通点があった。本作によれば、美容師というのは観察力や想像力が求められる仕事であり、そこは小説家と同じだという。これだけでも、経験者でなくては想像もできないことだ。この他にも、偉大な師匠の話、客に求めることなど、読んで損のない話が盛りだくさん。少し変わった角度から創作を見たエッセイは、あなたの心にも大切なものを刻むだろう。ぜひご一読を。