ある日、隠された気持ち~滅紫の空のした~
山々うさ
第1話
ある日、夢を見た。
私は太陽が落ちそうな、少し薄暗い時、住宅街の道を歩いていた。
ただ、なんとなく、
何にも考えていなく、ボーと。
あと少しで街角を曲がる。
この辺りは高級住宅街のようで、外観が整っている。
私の生活から遠く離れた世界のよう。
立ちつくしながら周りを見渡す。
私はこの世界に入れない人間なのか、、、、それとも・・・・
バンッ!!
どこから現れていたのだろうか、男の人とぶつかった。
なんか、鉄パイプにぶつかったような鈍く痛い。
尻もちをついた私に、男の人が話かけた。
?「ごめん!大丈夫??」
ただ、痛い。
けど、突っ立っていた私も悪かったなと思った。
私は、少し遅れて声を出した。
「・・・・・あ、ごめんなさい。」
顔をあげ、声が聞こえた方に顔を向ける。
しかし、逆光過ぎて太陽の光しか目に入らない。
顔もわからない声の主が手を差し伸べていたが、それよりも太陽がまぶしすぎて・・・
その景色がとても奇麗だった。
「っわ・・・綺麗っ」
太陽が黄金色に輝くっていうのか、普段より太陽が大きく見えるっていうのか、
・・・・そんなことより太陽を久しぶりにみた。
とって綺麗・・・人がいることも忘れて、そんなことを思っていた。
手を差し伸べてくれた人も、振り返り太陽を見て、
「ホントだね、アサヒも気持ちいいけど、夕日の色は切なさもあって綺麗だよね。」
今度ははっきりと声を聴きとれた。
少しハスキーな声。
男の人のハスキーボイスってなかなか聞かないよな~っと思いつつ、我に返った。
手を差し出していてくれたのに、無視するように手を取らなかったからだ。
急いで私は立ち上がり、勢いよくお辞儀した。
「あ、ありがとうございました!ぶつかってすみません。」
私はお辞儀をしたままでいると、その人は少しびっくりした息遣いで
?「??っどういたしまして。俺も気を付けて歩きます。」
よかった、怒ってないんだ、と安堵し、顔をあげて軽く会釈。
それでも、顔ははっきり分からなかった。
ただ口元は上がっていた。
これ以上相手を見て顔を確かめようとすれば変な人に思われると感じ、急いでその場を離れた。
私は住宅街の角を曲がり、走っていた足を止め、歩きながら空を仰いだ。
太陽がこんなきれいなんて・・・
こんな事を思うのも不思議なくらい。
ふっと風が吹いた気がした。
と、同時に目が覚めた。
「・・・疲れたんのかな、私。」
しかし、ぶつかった人の顔もどんな人だったのか、思い出そうとしてもわからなかった。
身長は・・・・私よりはあったかな。
声は優しい・・・・ハスキーな声。
時計を確認すると、朝4時前・・・。
まだ起きる時間ではない。もう一度、寝れる。
夢の続きを見れるといいなー・・・
そのうち意識がもうろうとしていながら、
今度は太陽が綺麗に見える場所へ行こうかな。
最近自然に触れていないもんなー・・・
・・・あ、高尾山に行きたい。
あと少ししたら紅葉の時期だし・・・。
深い眠りへと入っていく。
ある日、隠された気持ち~滅紫の空のした~ 山々うさ @MISA02
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