同作者の長編作品「竜王と千年公」のヒロインであるミレリアが過ごした千年の物語を綴った作品です。
一見すると重そうな話に見えますが、一旦読み始めてみると、涙あり笑いありの読者を飽きさせない物語が展開されます。
読んでいる最中は軽快な話に引っ張られてつい「もう一話だけ」を繰り返し、後で振り返るとミレリアの人物像が深みを増してゆく。
作品全体の構成から一文の構成に至るまで作者の手が行き届いた、丁寧な創り込みが滲み出る本作。
読者としては純粋に楽しめて、作者としてはなぜ面白くて読みやすいのかが気になる、誰が読んでも楽しめる素晴らしい作品でした。