お手
ぼみアス
お手
キミの手
ほのかにあたたかい手
触れると伝わってきたキミの体温
小さなかわいい手
ギュッとにぎると、いつも少し迷惑そうな顔
差し出してくる手
おやつが欲しい時だけ、頼んでもいないのに
膝の上でくつろぎながら いつも舐めていた手
きたないからやめなよって言っても聞かなかったね
毛むくじゃらの手
散歩の後、くっつき虫だらけで大変だったんだよ
香ばしい枝豆のにおいがする手
その匂いを嗅ぐだけで、私はいつも安心できた
ソファを掻くのをやめられない手
ガリガリ、ガリガリ。爪切りのたびに大騒ぎして、あちこち糸をほつれさせたね
真夏のコンクリートで赤くなっちゃった手
「熱かったね、ごめんね」と慌てて抱き上げると、キミは平気な顔だった
真冬でも冷たくないのか不思議な手
冷たい雪の上を、元気にうれしそうに駆け回って、指の間は雪玉だらけだったね
いくつになっても抱っこをせがんでくる手
キミの手
世界で一番、大好きな手
もう一度だけでいいから
また……おやつをせがんで、私の前に差し出して欲しい手
お手 ぼみアス @Bomi-Asu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます