ギャルがゲームを攻略中!〜ギャルと銃と魔法と願い〜
おさかな様
プロローグ:我が思いの為に
数ヶ月前……
「おっはようございま〜す」
「あなたはいつも元気ね…」
「もうさ〜お母さんももうちょっと元気に行こうよ。 昔の事をずっと引きずってたって意味ないでしょ?」
「そう…よね」
「とりあえず、今日はお父さんの部屋を整理する日でしょ? もしかしたら失踪した理由も見つかるしれないじゃん!」
お母さんはずっと元気がない。
ばあちゃんから聞いた話だと昔はかなり元気でずっと明るい子だったらしい。
でもお父さんが失踪してからずっと元気がないらしい。
あーしが生まれてすぐにこんな様子でばあちゃんもどうしたものかと困っている。
「それじゃあ整理開始!」
「ごめんね…お母さんが役に立てなくて」
「いいのいいの、あーしが全部やっとくからお母さんは座って休んでて!」
あーしはお父さんの声を知らない。
残っている写真もお母さんとの結婚式での写真だけ。
お父さんの友達にも聞いてみたがどこに行ったかも知らず連絡も取れないらしい。
それでも、お父さんの性格が良く伝わってくるものがこの部屋にはある。
「いやーいつ見てもすごいね! ゲームばっかりじゃん!」
お父さんの部屋には過剰な程にゲームが置いてある。
「うわ懐かし! ゴッキリもあるしブレストとか十年以上前のプレミア付きばっかりじゃん!」
しかもかなり希少価値の高いゲームも多くある。
そんな事を思いつつもあーしは部屋の中を片付けていた。
だがそんな時に気になるものを見つけた。
「ん? なんだこれ」
お父さんのゲーム棚は超神ゲー、神ゲー、普通ゲー、クソゲーの4つの棚に別れているのだがそれとは別に一つだけ別のところに入っているゲームを発見した。
ケースにゲームの名前が書かれているが、何年も経っているので表紙はズタボロで何も読めない。
恐る恐るケースを開けると一つのカセットが入っていた。
「《Magicalate online》?」
聞いたことのないゲーム名だ。
あーしもゲームが好きだがこれは知らない。
お母さんにも聞いてみたが何も知らないという。
「困ったなぁ。これがどんなものなのか気になってこのままだと夜しか寝れなくなっちゃうよ〜」
そこであーしはある人の場所を訪れることにした。
「う〜っす、いる?」
「なんだよ…いまいいところだったのに」
「いやごめんて。それよりもさぁ、見てもらいたいゲームがあってさ」
あーしが訪れたのはゲームが好きな友達の家。
生粋のゲーム好きだから彼女なら分かるだろう。
「これって…」
「なに? 知ってんの?」
「どこでこれ見つけたの? これはすごいよ」
「これお父さんの部屋で見つけたんだけど…どんなもんか知らないからさ」
「《Magicalate online》、発売からたった数日で1億本以上も売れた伝説のゲーム。だけどその後すぐ販売と生産が中止になった」
「なんでそんな人気なゲームが販売辞めちゃうのさ?」
「このゲームにはね、ある目標を達成すると願いが一つ叶うっていうのがあるんだ。実際に目標を達成した人は願いを叶えてる。でも歴代で達成者は一人しかいない」
「でもそれだけなら別に販売終了しなくても」
「問題は別にあったの。このゲームをプレイすると、目標達成までログアウトができない問題がある。そのせいで販売終了になった。でも今でも市場に出回ってる数こそ少ないけど求めてる人がいるんだ。自身の願いを叶えるために」
「へぇ〜。ちなみに中身はどんなゲームなの?」
「ゴッキリとかのVRMMOみたいな感じだって聞いてるよ? 私はプレイしたことないけどね…」
そこで私の脳内に一つの可能性が導き出された。
もしこれが通るのなら…
「ねぇこれってさ、
「まぁそりゃあね、唯一の達成者も現実で願い叶えてるからね」
「それじゃああーし、これをプレイする」
「あー…とうとう気が狂ったか」
「あーしは本気なんですけど!」
「へぇ〜、なんか叶えたい願いがあるとか?」
「うん、お父さんに会いたい」
「お父さんってあの失踪した?」
「そう、このゲームで目標を達成してお父さんに会うっていう願いを叶えてもらう」
「正気? 目標もはっきりとした情報はないんだよ…」
「それでもあーしは可能性にかけるよ…」
「そう…じゃあそれ一旦貸して?」
「あ〜! あーしからこれを取ってプレイさせない気だ!」
「違うって。そのゲームをコピーするの」
「なんでさ、売り飛ばしたりするの?」
「私も一緒にプレイする」
「は? なに言ってんの?」
「だから、私も一緒にプレイして目標達成を手伝うっての」
「いいよ、友達を危険に巻き込むわけにはいかんでしょ」
「そっちこそなに言ってんの。今までいろんなことを二人で切り抜けて来たじゃん。言ったでしょ、私達二人なら」
「何でも余裕…」
「でしょ? 私達が一緒なら何でも乗り越えれるって。ほら、だから貸して?」
「うん…分かった。ありがとうねいつも」
「いいってことよ。それじゃあ数分待っててね。今からコピー取ってくるから。そこのグミでも食って待っててね」
「分かった…待ってるよ」
そうしてあーしはカセットを預けてこたつに入った。
やはり冬は寒くてたまったもんじゃない。
さっきまで足先の感覚なかったからね。
そうして3分程が経った後。
「おっけーただいまー」
「はやっ! そんなすぐコピーできるもんなの?」
「私に任せれば朝飯前ってことよ」
「いま昼だけどね」
「…ともかく、コピーはできたから私はいつでもいいけど」
「私はお母さんに言ってからかな。私までいなくなってお母さんの心が壊れても困るしね」
「おっけー。それじゃあ待ってるから、終わったらまたおいで」
「うぃ〜。それじゃあ行ってくるわ」
あーしは乗ってきたバイクに乗って家に帰った。
途中に人を引きそうになったけど、よく見たら人じゃなくてカカシだった。
なんで道のど真ん中にカカシがあるのかはわからないけどね。
「たっだいま〜」
「おかえり…お昼ご飯食べる?」
「いやお母さんに話があるの」
「あら、なぁに?」
「私、このゲームプレイする」
「…やっぱりそうなのね。あの人そっくり」
「やっぱりって?」
「お母さんはね、あのゲームがなにか知ってたの。条件達成で願いが叶うゲームだって。一度プレイするとクリアまでログアウトできないって…」
「じゃあなんで教えてくれなかったのさ」
「あなたまで失いたくなかったの。あの人もどこに行ったかわからない状態であなたを失ったら、私はどうすれば良いのかと思って…」
「お母さん…」
「でもね、あの時あなたとあの人の姿が重なり合って見えたの。だから決意したの、自由にさせてあげようって。でも無理はしないでね…ちゃんと帰ってきて」
「分かってるよ、ちゃんとクリアして帰ってきて、お父さんを連れ戻す」
「うん…そうだ、これを持っていきなさい。きっとお父さんが守ってくれるわ」
「でもそれって大切なものなんでしょ?」
「だからこそこの髪留めがあなたを守ってくれると思うの」
お母さんから手渡されたのは星型の黄色い髪飾り。
大学時代にお父さんから渡された思い出の品だと何回も聞かされている。
私はその髪飾りをつけて準備を整えた。
「それじゃお母さん。行ってくるよ!」
「うん、絶対戻ってきてね」
「任せろって。絶対帰って来るから」
あーしはそう行って家を出た。
去り際にお母さんの顔が悲しくなったように感じたけど、今は振り返る暇はない。
いち早くお父さんを連れ戻さなきゃ。
「あなた、あの子ももう18歳で高校を卒業したんですよ。あんなに小さくて可愛らしい子がもう大人だなんて、信じられないですよね。あの子も早くあなたに会いたいと思ってますよ。だから早く帰ってきてね■■くん。そしてあの子を守ってあげて」
そして現在に至る。
『警報! 警報! トレリアを東にて確認。一般市民は警戒を! HPP加入者は討伐へ迎え! 警戒レベル3』
「みんな! 急いで逃げろー!」
「逃げねぇと殺されちまうよ!」
市民が大慌てで避難しているこの状況で、壁によりかかりながら端末を眺めている女性が一人。
「3か〜惜しかったな。あーし的にはこの力の具合だと5~6くらいだと思ったんだけど…まぁいっか。さっさと倒してポイントゲットしなきゃね」
日輪に輝くのは金色の髪。
日焼け一つもない真っ白な肌。
その2つを持ち合わせる彼女はヘルメットを付けずにバイクに跨った。
「さーて行っちゃうよ! 今日もよろしくねディアボロス!」
ハンドルを力強く握りしめ出発した。
視認できるのがギリギリくらいの速度で東へと向かう。
「えーこちらでは現在トレリアが現れています。対策課によると警戒レベルは3。適応クラスはC以上となっていて現地ではHPP能力者の到着を待っていmグハッ!」
「はいお姉さん邪魔〜。死にたくなけりゃあさっさと失せなよ。じゃないと足手まといだからさ〜」
「速報です! まさかのここで軽快な顔面蹴りと同時にSランクHPP能力者の
「は〜…そんなことしてもだるいだけだって。ま、いいけど」
まぁこれがあーしなんだけどさ。
結構かっこいいっしょ。
しかもネイルとか超カワイイっしょ?
「さーてと、怪物く〜ん。どうやって死にたい?」
ギャォォォォォォォォン!!
「おっけー、なんでもいいねー。じゃあ四肢切断ぐちゃぐちゃコースでー」
「助けてぇぇぇぇ!」
「あ? 何だよガキが捕まってんじゃねぇかよ。だからといってコースは変えないけど、まぁ傷つけないように頑張りまーす」
この世界では四次元に武器を収納している。
四次元は自分だけがアクセスできて何でも入れることができる。
なんでも出し入れ自由だしめっちゃ便利よこれ。
「じゃあまずはこれで足からかな」
「おーっと、あの武器は! エンヴィルさんの5大聖器の一つ、斧のラファエルだー!」
「行こうかみんな!」
あーしの戦闘スタイルは変幻自在な動きと武器の瞬間的な切り替えを活かした体術戦がメイン。
対して相手は動きがトロそうなファットマン。
つまりはあーしと相性が良いわけよ。
「ぱぱっと切っちゃうから安心しろよ!」
まずは足元に滑り込んで両足を同時に
「切る!」
ズバン!
あーしは回転斬り一撃で両足を両断。
そしてすぐに後ろに飛ぶ。
「ぬだg!てあ1bんど)c5%bか””$’う!」
「ちゃんと喋れよバケモンが!」
相手は痛がって動けそうにない。
というか足ないし動けないんですけどね。
じゃあ次は…
「行くよカマエル!」
カマエルはダガーのような短剣。
超接近戦に置いてはめっちゃ強い力発揮するんよ。
すごいっしょ!
「ここでエンヴィルさんは武器をカマエルに変更だ! 近づいて一撃を入れるつもりでしょうか?」
次のあーしの目標はガキンチョを助けること。
正直めんどくさいけど…
「待ってろガキンチョ! 今すぐ怪物の腕切り落としてやるからな!」
とりあえず攻撃を避けつつ近づいてから、あーしの右手から回ってまずはガキンチョが捕まってる方の腕を切る。
その後にもう片方の腕を切ってチェックメイトってところかな!
よし! もう勝ち確定っしょ!
「ガギググググ…ガァァァァァ!」
だがそう簡単に行くはずもなく、もちろんバケモンも反撃はしてきますよね〜。
でもさぁ、いくら反撃とは言えども…
「流石に追尾ミサイルは反則だろ!」
なんで機械的な一部もない肉体からミサイルが出るんだよ!
そんなマルチ機能はいらねぇっつうの!
あーしが求めてんのは写メが良く盛れる高性能のカメラだけ!
「だが甘いぜ怪物さんよぉ! 残念なことに手前ががら空きなんだよ!」
そしてうまくミサイルを避けて攻撃範囲内に。
ここなら届く!
「ジャンプからーのズバン!」
カマエルで右手を切断することに成功!
でもガキンチョが落ちてきてるから受け止めなきゃ。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「おっと危ない。大丈夫かガキンチョ」
「うん! ありがとうおねぇちゃん!」
「ほら、さっさとあっちいけ。私の邪魔にならないうちに」
「分かったよ!」
やっぱあーし天才だな。
やっぱ血を引いてんのかな…
ま、今はそんなことは置いておいて
「腕も足もなくなった今! 後はトドメを指すだけだな醜い醜い肉塊! 安心しろ、あーしがこのガブリエルで埋葬してやるよ!」
「ここでエンヴィルさんはガブリエルを選択したー! トドメを指しに行くんでしょうか」
ガブリエルはあーしの3倍の大きさを持つハンマー。
あんまり使うことはないけどこういう甲殻持ったやつにはパーフェクトな選択ってこと。
「それじゃあそろそろお休みの時間だよ」
それじゃあ飛び上がってハンマーを振り下ろしてEND!
でも、予想を上回ってくるとはここまで思わなかっったよ。
「へへ…マジかよ」
まさかの腕が再生。
ここまでは予想してなかったなー。
しかもカニンチョスみたいにハサミみたいになってるし。
あれ? これあーし死んだか?
「あーこれはまずいな〜。まだ死にたくなかったんだけど…」
私はここですべてを諦めた。
今から体を強制的に別方向に動かしたりしてもガブリエルの重さで微動だにしない。
もしガブリエルを四次元に戻そうと試みようものなら、その収納の時間中に斬殺されておしまい。
これは詰みだな。
あーしここで死ぬんだな。
ごめんね…お父さん。
「は〜リリアったら…これだから一人で行くのは危険だって何回も言ってるのに…。これで何回目か。ま、今回も私が助けるけど…」
そして遠方から重々しい爆発音のような音が聞こえる。
その瞬間だった。
怪物の再生した腕に何かが当たって腕が千切れた。
「ガグ…ギョ?」
今の音って!
ハハハ! いつもありがとなノノア!
「これで終わりだ! 冥界で反省しな! 《
思いっきりガブリエルを振り下ろして化物に一撃。
重い一撃で化物の体を粉砕しぐちゃぐちゃに。
「ふ〜助かったー! これで貸しは…7個目かな」
ポケットでスマホがピピピピピと音を立てながら震える。
きっと彼女からの着信だろう。
あーしはすぐにその電話に出た。
「もしもーし!」
『これで貸しは41個目だからね…リリア』
「ありゃ、そんなに溜まってたか」
『とにかく、この後カフェとかいかない? その近くにある新しくできたチルいカフェに行ってみたいんだよね』
「いいね! それじゃあ一回協会に報告してから行くわ。ノノアも一緒に行く?」
『また命を棒に振りそうだからついてく』
「おけまる〜。それじゃあいつものとこで待ってるわ」
『うぃ〜」
「うーっす」
数日も立たないうちにSランクへとあーし達は昇格した。
上から5番目の階級で行くのは別に大変ではなかった。
まだ条件の一欠片も知らないあーしたちだがいつか手がかりが見つかるだろう。
これはまだ序章に過ぎないのだ。
ここからがあーしたちの物語の始まりと言うわけである。
「私はパンケーキセットにするけど、リリアは?」
「私はねいちごのショートケーキセットにする」
「でもパンケーキこれだよ? 生クリームとか乗っててメチャ美味しそうだけど」
「マジじゃん! じゃああーしもパンケーキにするー」
「店員さーん」
本当にこの調子で行けるのだろうか
______________________________________
長ったらしいプロローグでごめん!
過去も長くてごめん!
急に新作出してごめん!
私のギャルの解像度は低いんでね、あんまりギャル感が出せないかもしれないんでギャルガチ勢は発作を起こすかもしれませんね。
リリアのイメージ画は昨日近況で出したので、今日の5:30以降にノノアのイメージ画も出しますね。(2026 1月15日現在)
ちなみにノノアは猫とかのかわいい動物が好きなので、そっからアバターのイメージを出してみてください。
ギャルがゲームを攻略中!〜ギャルと銃と魔法と願い〜 おさかな様 @osakana_Nihil
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ギャルがゲームを攻略中!〜ギャルと銃と魔法と願い〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます