1と2、連作で拝読しました。
スルーしようとしても暴力に抗えなかった彼と、スルーしようとしても彼を無視しきれなかった彼女。
二人の『スルーしきれなかった』綻びの部分に、剥き出しの人間を感じました。
また、文体の潔さにも圧倒されました。
感情をスルーしようとする冷徹なリズムが、かえって物語の生々しさを引き立てていて、自分にはない強靭な筆致にただただ感服しました。
あと、これはすごく個人的な感想なのですが、「釧路」というワードが出ると途端に生々しさが増して、お話に没入させられました。
素晴らしいお話ありがとうございました。