第11章:再会への渇望

メッセージのやり取りは、日増しに熱を帯び、具体的になった。


「会いましょう…もう我慢できない」

「どこか、誰にも見つからない場所で」

「新宿…あの場所で。もう一度」


罪悪感は消えていない。むしろ、日に日に強くなっていた。しかし、その罪悪感さえもが、禁断の関係への欲求に変換されていく。自分たちがしていることが、どれほど社会の倫理に反し、もし発覚すれば家族を崩壊させるか、理解していた。だからこそ、その危険性が、かえって二人を強く引き寄せた。


一真は、ベルへの想いが、良枝という母親への感情と完全に混ざり合い、区別がつかなくなっていた。良枝もまた、プリウスという青年への恋心が、息子である一真への母性愛と入り乱れ、自分でも何がなんだかわからない状態だった。ただ一つ言えるのは、この関係をやめられない、ということだけだった。

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マッチングアプリで出会った相手...プリウスとベルの話 みさき @MisakiNonagase

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