この世界に勇者が必要だ。

ゆえりあ

プロローグ 聖剣『ミスルギ』

森の中、昼頃なのに深すぎる木々で日の光は少ししか届いてない。ここまで一人で歩いてきたが魔物の一匹も現れずに来れた。


「この先に……聖剣が」


俺がここに来た理由は伝説の聖剣『ミスルギ』を手に入れる為だ。理由は一つ、魔王を打ち倒し平和を取り戻す。


森の中を進んでいると、一際。日の光が注ぐ場所が目に入る。謎の空の剣の台座と石造りの床。剣がないと言う事はすなわち聖剣は誰かが抜いたと言う事か……。


「俺……勇者になりたかったな」


「どなた、ですか?」


えっ?女の子の声。振り替えるとそこには白く美しい髪の女の子がいた。黒のコートに黒のスカートと言った。服装は真っ黒の女の子。


「あっ……そうでした。今日でした」


なんか言ってる。女の子は木に隠れていたが出てきて俺の前に空の剣の台座の前に移動してくる。


「ようこそ、158番目の勇者様」


「………………」


いま、なんて言った?……158番目の勇者?ダメだ頭が付いていかない。


「えーと、どうゆう意味?」


「言葉、そのままの意味です。158番目の勇者様。」


「分からないから、教えて欲しいんだけど」


なんか、囚人番号見たいで嫌だな。顔を傾げる女の子は数分、考えるようなポーズをしたのち説明を始めてくれた。


「コホンッ……では説明します。魔王に殺された勇者の数であります、新たな勇者すなわちあなた様158番目の勇者様なのです。」


「いままで……魔王に殺された勇者?」


なにを言ってるんだ?この子は……俺の頭は既に付いていけてなかった。が女の子は説明を続ける。


「そして数本あった聖剣も私が最後の一振になりました。」


「俺がその……勇者に選ばれた?」


「はい……だからここにいるのでは?」


女の子はまた顔を傾げる。勇者にはなりたいと思った。魔王を打ち倒して平和を取り戻すと……だけど。157人の勇者を殺した魔王に俺が勝てる気がしない。


「俺に……そんな」


「勇者様は他の勇者達とは違うのですね。私が最後の一振になったのは理由があるんです、私に適用した勇者が現れなかった事。ですがあなたはこの場所に辿り着いた。」


「でも、聖剣はもう君が最後って……?…君が聖剣なの?」


普通に会話してたけど、違和感に気付けよ。この女の子が聖剣?


「はい、話を続けても?」


「どうぞ」


「私は聖剣であると同時に魔剣の力も宿しています。聖剣と勇者は一本の線で繋がってる見たいな感じです。だから勇者様がここに来るのに番号は関係ないです。」


俺が勇者になれる。子供の頃に見た絵本の人のような人間になりたいと思った。だけどいま157人の勇者が殺されてる事に俺は怖じけずいてる。


「あなたなら、大丈夫です。」


その女の子はゆっくりと俺に手を伸ばしてきた。俺も覚悟を決めろ。


「わかった。なるよ勇者に」


女の子の手を取る。コホンッと咳払いをした女の子は目を閉じて話し出す。


「汝を我が勇者。私は勇者様の剣なり……」


回りで精霊達が祝福の舞を踊ってる。赤色だったり青色だったり。綺麗な輝きだ。


「終わりです。……この世界に勇者が必要だ。」


「?」


女の子が突然、放った言葉に首を傾げていると日の光が祝福してくれてる見たいにさっきよりも光が注がれる。


「最初の勇者様が言った。言葉です。……そうだ、まだ名前をいい忘れてましたレイナ・ミスルギです」


「だな……俺はカイトだ。よろしく」



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