35歳、年下御曹司に本気で溺愛されていました

真夜中さん

第1話 どん底の誕生日

昨日、35歳になった。




そして今日、




仕事も、彼氏も、居場所も、全部失った。




体重75キロ。




貯金ゼロ。




家なし。




――人生、詰んだ。




「……はぁ」




友達の家の玄関先で、大きく息を吐く。




「申し訳ないけどしばらく泊めてほしいです」って言ったとき、




一瞬だけ、友達の顔が曇ったのを見逃さなかった。




迷惑、だよね。




そう思った瞬間、




胸の奥がぎゅっと潰れた。




外は雨。




行く場所もなく、傘もささずに歩き出す。




昨日まで付き合っていた彼の言葉が、




何度も頭の中で再生された。




「光莉さ、




正直……女として見られなくなった」




……知ってた。




35歳で、




太ってて、




仕事も続かなくて。




私なんか、




選ばれるわけない。




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