神様の贈り物
くるくるりん
神様の贈り物
「人にあって動物には無いものな〜んだ?」
生前、彼女がよく私に問いかけてきた問題だ。私は少し考えたフリをして。
「さあ。でも強いて言うなら、キミを愛しいと思うこの心かな?」
と言いながら彼女に抱きついていた。そんな私に彼女は満更でもなさそうに。
「それはそうだけど〜。半分不正解っ!」
そう言って舌を出す。
「おや、では何が足りないんだい?」
「正解は心とね…これ!」
私の目の前に両手をばあっと広げる。
「手…かい?しかし、手なら例えば…。猿とかチンパンジーも。」
「ぶっぶ〜!それだと75点です!100点の回答は、心と器用な両手!」
「心と…器用な両手…かい?」
「そ!獣には足と本能はあるけど、心は無いでしょう?人には自然に一喜一憂する心と、それを生み出せるとっても器用な両手がある。だから心と両の手は、神様が人にくれたプレゼントなの!」
そんな話を私は、心の底から笑いながら聞いていた。しかし。
今ではそんな、小さな幸せも感じられない。
彼女は、25でこの世を去った。あまりにも早過ぎる最期。この世にただ一人、私が残された。これが私と彼女の運命とでも言うのか。
それならば。
私は今、神から頂いた怒りという感情と抱え
綱を結び首に掛ける事の出来る、器用な両の手で
今、この世界を呪う
神様の贈り物 くるくるりん @tenntonn
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