戦い
道化蛙
第1話
Oは悩んでいた。
この戦いに勝つためには、どうするべきか。
「相手も同じく、攻めあぐねているようです」
そう言い、Hが指し示す方向には五人組がいた。
両者は人数、実力ともに拮抗しており、戦術によって勝敗が決まってしまう。
そのせいでOは、なかなか結論を出せずにいた。
それを見かねたNが言った。
「みんな集まってくれ。
今、我々に取れる有効な戦術は三つある。
全員で守りを固め、相手の攻撃に備える。
私とHで奇襲をかけてから攻撃する。
そして、全員で捨て身の攻撃をする。
どう思う?」
そう尋ねると、皆がNを中心に集まってきた。
「私は今は、奇襲に備えて全員で守りを固めるべきだと思う。
薬も残ってるし、耐えてからの反撃がいい」
「姉さんは慎重すぎるよ。
守りを固めたところで、相手が捨て身で攻撃してきたら守りきれない。
だったら、こっちが全員で攻めるべきだよ」
「全員で捨て身の攻撃なんて危なすぎる。
そもそも、あなたはまだ小さな子供で、力も弱いじゃない」
そこからK姉弟が言い争いになりかけたが、Nが仲裁に入り、場を収めた。
「奇襲は悪くないと思う。
捨て身でくる相手なら、うまくハマる戦術だ。
最終決定は、Oに任せたい」
Hがそう言うと、全員がうなずき、Oの方を見た。
「みんなありがとう。やっと覚悟が決まったよ」
そう言い、Oが戦術を伝え終えると同時に、
開戦の掛け声が聞こえた。
給食のプリンをかけたジャンケンがいま、始まる
戦い 道化蛙 @doukegaeru
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