【修正版】貞操逆転世界に迷い込んだ絶倫男、旅の様子を配信していたらいつの間にか億万長者に

ダーゥイン

第1話 俺の部屋にホットパンツのお姉がいるんだが

 人生とは困難の連続だ。それを乗り越えた者だけが生き残れる弱肉強食の世界だと分かったのは、つい最近の事だった。


 大学を卒業し外資系の企業へ就職したのは良いが、先輩からのパワハラに耐えきれず退職。


 今はフリーターとしてバイトしながらなんとか食い繋いでいる。


「オナニーも飽きたし、コンビニで夜食でも買ってくるかぁ」


 自分で言うのもなんだが、俺のアソコはデカい。そしてオナニーの回数なら誰にも負けない自信がある。


 因みに、童貞だ。

 

 友達の間では宝の持ち腐れとネタにされるのが当たり前だった。


「はぁ、誰か俺を拾ってくんねぇかな。それか逆転世界にでも転移してみたいんだが」


 ほら、男の性欲が皆無過ぎて女の性欲が爆発してる世界とか。


「なんて事、ある訳なーーうっ!」


 馬鹿の事を夜空にほざいていると、突然ビックリするぐらいの頭痛に襲われる。


「……は!? おっと、痛すぎて一瞬気を失ってたわ。病院行った方が良い系? いや、一瞬だったし大丈夫だろ」


 友達からは、よく能天気だと言われる。そんな俺をパワハラで退職に追い込んだあの先輩は逆に凄い。


「てか、外に女しかいない件」


 時刻は22時を回っている。

 

 コンビニへは飲み屋街を通って行く必要があるんだが、その通りは何故か女だらけ。


 あっちを見ても女、こっちを見ても女。

 ここはパラダイスか何かですか?


「それにしても……」


 みんなが俺を見る目がいやらしい?

 

 そんな馬鹿な、とは思うが、みんな俺の股間を見ている気がしてならない。


「これがモテ期というやつか……?」


 いや、そんな訳ないか。


「いらっしゃいませ~! ……!?」


 コンビニのお姉さんが俺を見てビックリしている。


 とりあえず、適当に食べ物や飲み物をカゴに入れお会計をするためレジへ向かう。


「あの……このお札は使えませんけど」

「ええ? そんな事あるんですか?」


 お札が使えないとはどういう事?


「じゃあ、これは?」

「硬貨は大丈夫です」


 何故か硬貨は使えるようだ。

 

「お、お一人ですか!?」

「え、ああ、はい」


「夜道は危ないので気をつけて下さいねっ」

「ありがとうございます……」


 お釣りを渡しながら優しい言葉をかけてくれたお姉さんだったが、やたらに手を握る時間が長かった気がする。


 よし、帰ったらお姉さんの手の余韻で一発抜こう。


 そう思って足早に帰宅するが、何故か自分の部屋が開かない。


「は? 鍵が入らないんだが」


 鍵の間違いなんてある訳ない。出て行く時は間違いなくこの鍵でロックしたのだ。


「ふざけんなよ! お姉さんの余韻が消えちまうだろっ」


 焦って鍵穴やドアノブをガチャガチャしていると、何故か内側から『カチャッ』と、鍵の開く音がする。


「……へ?」


 一瞬、部屋を間違えたかと思ったが、そんな事はない。二階の角部屋は間違いなく俺の部屋だ。


「こんな時間に誰よ……えっ、男!?」


 いや、ビックリしたのコッチ。

 なんで俺の部屋にホットパンツの美女が?


「あの、ここってーー」


 念のため、住所を言って合っているか確かめてみた。


「そ、そうですけど……」


 いや、なんで知っているの? みたいな顔されても困るんだが。


「ここ、俺の部屋なんですけど」

「は、はい?」


 美女と俺はまったく噛み合わなかった。

 聞けば、彼女は二年前からここで暮らしているという。


 住所もアパートも間違いなく合っているのに、俺は突然自分の住処を失っていた。


「どうなってんだよ一体……」


 困り果てて呆然としている俺に、ホットパンツの美女は俺にとある提案をしてきた。


「良かったら、泊まりませんか? 行くとこないんですよね?」


 俺はその提案を受ける事にした。


「お邪魔しま~す」


 自分の家なのに、なんでお邪魔しますとか言ってんだと思いながらもーー 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る