正しさとは

@kontya11093174

第1話


私の名前はつき。私はなにもかも信じてない。味方なんていない。そう思うようになった。これは私が何もかもを信じれなくなった物語だ

『にゃお』

『かわいい』

つきは猫が好きなの?友達のさとかが尋ねてきた。

『だーいすき』

『ねこかわいいよね私も好き』

私はさとかが猫すぎで嬉しかった

でもなぜかさとかの表情は私と違って笑ってない。

『ねえさとか犬と猫どっちがすき?』私は犬が好きだからだと思っていた。

『猫の方が好きだよ』私は驚いた

猫が好きなのになんで笑顔にならないのだろう

『猫が好きなのになんで猫を見たのに笑顔にならないの?』

『だってこの猫飼い主がわからなくて可哀想じゃん』私はハッとした

そうだ、この猫は捨て猫なんだだから笑顔にならなかったんだね。

そんなことを思いながら猫を眺めていた。

『ねえさとかこの猫私たち2人で飼わない?』私はこの猫を放っておけなかった

『それ名案。でも私たちまだ未成年だよ?2人で1匹の猫なんて飼えるのかな』私はその時猫を飼うことしか頭になくてさとかとろくな相談もせずに勝手に飼うことにした

さとかも納得してたし、それでいいとおもっていた。

『んー猫を飼うにしても場所はどうするの?家は飼えないし』

『私いいとこ知ってるよ』

以前家族で行った森を思い出したのだ。私はそこなら飼えると思っていたのだ。

『ついてきて』

さとかは不安そうな顔で尋ねてきた

『その森大丈夫なのかな。私そういう森とか暗くなっときすごく怖いから』

私はさとかが臆病なことも知ってたし、苦手なこともわかってた。

でも猫を飼うにかここしかない。

私の考えはゆるがなかった

『私がいるから大丈夫だよ。一緒にがんばろ?』さとかは少し安心した顔になってきた。それが嬉しかった。

森に行くための準備をしようと家に帰るとあることに気がついた。

『そういえばさとかって』

『いや、まぁいいか』

そして集合場所についた私はさとかを待っていた。

『ごめんお待たせ』

『もー遅いよ。早く行こ』

私たちは森の中に入っていった。

森は以前行った時よりも不気味だった。『にゃお』

私たちはびくりと震えた。

『なんだ猫かびっくりした』

さとかはまだ震えていた。

昨日の帰り道のことを思い出した。

さとかは臆病なだけじゃない。なにかしらのトラウマがあるのかもしれないと、私は前から考えていたのだ。

『さとか、?』不安そうに私は尋ねた。

『なに?』

『大丈夫?その今の猫の鳴き声とかびっくりしたよね』

『あ、ほんとそれ。でももう大丈夫だよ』

安心した。私の予想はどうやら的外れだったようだ。この様子ならトラウマなんてないだろう。

そんな気がした。

『ここ、ここ。この秘密基地』

私は以前来た時に作っていた秘密基地を猫の家にしようと考えていたのだ。

『ずこい、いいとこだね』

『だよね。私頑張ったんだよ?』

すごく嬉しかった。さとかも猫も嬉しそうだった。

『餌あげようよ、私ささみと牛乳持ってきたんだよ』

『ありがとうつき。私はおもちゃ持ってきたんだよ』

私はこれなら本気で飼えると思っていた。

楽しいな。猫を飼うってこんな感じなんだ。

私たちは猫と遊んだ。日が暮れるまでずっと遊んでいた。

そして日が沈みそうな時に私たちは帰ることにした。

『こわいよ、こわいよつき』

さとかは臆病だ私が守ってあげないとダメなんだ。

『大丈夫だよ。私が守るから』

さとかは安心したような目で私を見つめていた。さとかを不安にさせない。その気持ちで頭がいっぱいだ。

風の音、木が揺れる音、鳥の鳴き声。

森は怖かった。でも守らなきゃ。

『ギシギシ』という音がこちらに近づいてくるのが聞こえる。

『さとか、逃げよう』

私はさとかと逃げて、さとかを安心させようとした。私は走った。

さとかの手を引いて、森から出ることをだけを考えてひたすらに走った。

『つきまって私もう限界、疲れた、

私は大丈夫だからつきだけで行って』それがさとかの願いなわけがないと思った。私は手を離すことなく、さとかと森の出口まで進んだ。私たちは森の外に出ることができた。

『さとか、大丈夫だった?』さとかの方を見ると、さとかは倒れていた。私は唖然とした

『さとか、さとか、さとか』不安と焦りが同時にくるこの感じ私はいままで経験したことないような恐怖が襲ってきた。救急車が到着した。すぐに電話したおかげで一命は取り留めた。私はいい気になっていた。さとかの命を救った。

私はさとかの命の恩人だ。さとかの目が覚めるのを楽しみにしていた。『何て言われるかな、命の恩人とかかな』私はニヤつきながらそんなことを考えていた。

でもそんなのは理想に過ぎなかった。さとかの目が覚めた。私はすぐに駆けつけた。私が病室の扉を開けた瞬間空気が重く、冷たくなった。さとかは私を軽蔑した目で見てきた。私は不安になった『さとか、どうしてそんな目でみるの、?』

理解できなかった。命を救ったのに、命の恩人なのに、私が軽蔑される意味。それが理解できなかった。

『どうしてって、あんた、自分が私に何したかわかってないの?』

『私は助かった、でもこんな状態だよ。あの時言ったよね、私は大丈夫って』

『それをあんたは無視して私を死に追い詰めた。』私はさとかの命を救ったんじゃなくて、命を奪おうとしたのだという事実に混乱した。そしてもう一つの事実を思い出した。

猫だ。私はさとかを助けることしか頭になかった。猫のことなんて気にする余裕なんてなかった。私はまた焦りと不安に襲われた。

そんな時さとかが尋ねてきた。

『あの猫はどうしたの?今あんたの家でちゃんと育ててるよね?』私は真実を話した。

『その、猫のことなんだけど、私あの時さとかのことを助けることで頭がいっぱいで、猫のこと気にしてる余裕なくて、猫どこにいるか今わからない』

さとかは私に追い討ちをかけるように言った

『あんたは私を殺そうとするのに必死で猫のことなんて頭になかったの?』そんなことないと言いたかったが、事実としては私はさとかの命を奪おうとしたことになっている。私はさとかの言葉を無視して病室を出た。家に帰った後目と喉が枯れるほど私は泣いた。さとかを殺そうとした。

猫を置いてどこにいるかもわからない。ほぼ見殺し状態だ。どうしていいのかわからなかった。

私はしばらく学校に行けなかった。

半年の月日が流れ、私は久しぶりに学校行くことを決意して勇気を出して足を踏み入れた。

学校では私の想像を絶するような地獄だった。

『殺人未遂犯が登校してる〜』『こわいぃ〜あいつさとかちゃんを殺そうとしたらしいよ』

私は自分がしたことがずっと正しいと思っていた。でもそれは逆。人を苦しめる不正解の方だったんだ。私は学校を飛び出した。あてもなくただ走った。『にゃお』私は足を止めた。そして泣き崩れた。猫が生きていた。そしてまた私の目の前にいる。これもまた事実だ。私はいままでのことを思い出した。猫にいままでの思いを全部受け入れてくれほしい。私の味方は猫だけだ。私は味方がいてくれたことが嬉しかった。でも、そんなことを思えたのはほんの数分だった。抱きしめようとした瞬間、猫は私の腕から飛び出し、顔をおもいっきり引っ掻いてきた。私は絶望する余裕すらもうなかった。辛いなんてもんじゃない、言葉に表せない感情だ。味方なんて誰もいない。

そうだ私の味方はいないだ。いないからなんだ?

なにか問題があるのか?私はそう言う考えになった。私の生活は変わった。周りからどう思われているかなんてどうでもいい。味方がいないから失うものもなにもない。人なんて信じない。私は信じない。全部、全部、なにもかも信じない。

こうして私はなにも信じれなくなっていった。

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