転生しても、『エッセイ・フィクション』というジャンルがカクヨムにない件
三崎 透亜
第1回
どうやら、私は死んだらしい。
異世界に転生したようだ。
私は、そういった小説をほとんど読んでこなかった。読んだラノベは『涼宮ハルヒ』くらいなものだ。
ただ、ネトフリでアニメはいくつか見た。
その経験から、ここは異世界なんだと確信している。
生前の私は、ほどよい会社で、ほどよく働き、ほどよい給料を得ていた。
生前の私は、慎ましい生活をしていた。両学長のYouTubeを見たのだ。
小金持ちを目指し、早期リタイアを目指したのだ。
そうはいっても、ネトフリには入っていた。
私は、その程度の人間なので、これ以上、生前について書くことはない。
話を戻すが、この世界に来てから何日経ったのかも判然としないし、そもそもいつ来たのかも定かでない。
ただ、わかったこと。といえば、わかっているのかは怪しいものだが、気づいたことはいくつかある。
そう。慎ましい生活をして得た、慎ましい貯金すら持ってくることが能わなかった私にも、気づいたことはあるのだ。
この世界には、私のような境遇の転生してきた人間がたくさんいる。
この世界で、最低限の文化的な暮らしをするために払わねばならないコストはかなり安い、ということ。
たった2つだけではあるが、このことから、1つの仮説を導き出した。
――ここは、天国なのだ。
根拠は希薄である。ないに等しい。でも、私はそう思った。
原住民の方たちは、自分がどこから来たのか忘れた人なのだろうと思う。
そうであるならば、私は転生者としての自覚をしかと持とうと思う。
楽しい夢なら、明晰夢のほうが楽しいものだ。
私は生前、小説家になりたいと言ったことがある。
ついぞ、原稿に一文字も書いたことはなかったが。
自分を忘れないように、日記を書こうと決めた。誰に見せるでもないが、私の新しい趣味1号だ。
日記というより、エッセイのほうがなんとなくカッコいいので、エッセイと言い張ることとする。
追記:
もう一つ気付きが訪れた。私にもいわゆるチート能力というものがあったらしい。
ノートを閉じようとしたところ
『小説タイトルの入力とジャンルの選択が必要です』
文末に、赤い文字で浮き上がってきて、ノートを閉じることができなかった。
適当にタイトルをつけた。
そして、気づいた。なぜだか気がついたのだ。
私の書いた内容は、「カクヨム」に反映されてい
るらしい。
星の数やコメントもなんらかの形でフィードバックされるのかもしれない。
まだ、ついてないので分からないけれど
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