ゆきだるま

活呑

ゆきだるま

部屋の冷たさから気づいていた。

通勤の準備をして外へでて確信した。


今日は寒い。


風が強い。というか痛い。

もこもこぬくぬくな、およそサラリーマンには見えない格好をしていても、寒いものは寒い。


玄関脇に、小さな雪だるまがいた。ご丁寧に、顔まで描かれていて、手は木の棒だ。


ん?雪、降ってないぞ?


昨夜のうちに降ったのなら積もっていても良いはず。そんな気配はない。じゃあ、隣の子が作って置いていったのか。雪もないのに?


いらっとした。

寒いのだ。

じっと、雪だるまの顔をみた。

なにか、空気が和らいだ。


雪だるまを日の当たらない陰に移動させた。


よし。


今日も会社へ行こう。

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ゆきだるま 活呑 @UtuNarou

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