あつあつの珈琲店のモノローグ

堂園みこと

読める痛みについて

「ものすごく悪い出来事が起きたら、第一章終わり、と言いましょう。

なぜなら、多くの小説もまた、ものすごく悪い出来事を第一章のラストに置くからです。」


そんな一文を目にした。

もしそれを“読むこと”で区切れるのだとしたら、その出来事はもう、少しずつ物語の中へと

収まっていく途中なのかもしれない。


本当に耐えがたい痛みは、

章題にすらならず、

ただ静かな沈黙として長く続いていく。


そう思えたとき、

「第一章終わり」と言える出来事には、

まだ、そっと希望の余白が残されているのだ と、そんなふうに錯覚できた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あつあつの珈琲店のモノローグ 堂園みこと @hakuu_ka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ