山手線のモノリス
perchin
山手線のモノリス
ある月曜日の朝。
山手線の新橋駅と浜松町駅の間の線路上に、突如として巨大な黒い直方体――「モノリス」が出現した。
高さは東京タワー並み、厚さは電車の車幅ほど。
漆黒の表面は光を一切反射せず、ただそこにあるだけで圧倒的な威圧感を放っていた。
首都圏の交通網は一瞬のうちに麻痺した。
JRは全線運休。私鉄各社も安全確認のために停止。
テレビは連日特番を組み、政府は緊急事態宣言を発令し、会社も学校も休みになった。
人々は自宅で固唾を飲んだ。
果たして、モノリスは何のために現れたのか。
宇宙からのメッセージか。神の啓示か。悪魔の審判か。
それとも、敵対国の秘密兵器か。
科学者たちは頭を抱え、宗教家たちは祈りを捧げた。
人類に変革が起きる。何かが変わる。誰もがそう予感し、震えた。
一週間が経った。
ただ、通勤ルートが少し変わっただけだった。
山手線のモノリス perchin @perchin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます