空に落ちる

@kotor

序章

夜空に、流れ星が流れていた。

 たくさん、たくさん。

 寒かった。

 隣には母がいた。

 もう、返事をしない母だった。

 あれは流れ星ではなかった。

 何かを憎み、すべてを灰にしようとするミサイルだった。

 母の命は、もうそこで終わっていた。

 火がちらつく瓦礫の山で、

 私は冷たい地面に座り、

 母にもたれながら、順番を待っていただけだった。

 きれいだな、と思った。

 こんなにきれいなものは、

 見たことがなかった。

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