血酒酒場にご案内!
@Parisian
第1話 血酒酒場
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
一仕事終えた後のような、疲労感と満足感を醸し出している冒険者数名に声をかける。
「7名だ。血魔酒はコカトリス人数分。
あとは……そうだな、エールも人数分頼む。」
「分かりました!席はあっちの大きい卓を使ってください!すぐお持ちいたしますね」
そうしてカウンターに注文を告げにいくと、
「アレン、これあそこの4人に持っていっておくれ」
そう頼むのはこの第26血酒酒場のマスターであり
俺、転生者アレンの母でもあるマルラである。
「了解、母さん
あとコカトリスの血魔酒とエール7ずつね」
そう言いながら酒を運ぶ。今日も今日とて大繁盛だが
こういう日は注意しなければならない。
なぜかと言うと……
「お客さん!困ります……」
(また絡まれてんなー)
案の定酔っ払ったおじさん冒険者に絡まれ、腕を掴まれている姉、リンの姿があった。酒場の治安のため、綺麗すぎるとも言える姉のためこういうのに対処するのは俺の役目である。
ダンッ
驚いたようにこちらを向いたおじさん冒険者に対して
「これ以上絡むようでしたら、店から叩き出しますがいかがなさいますか?」
「ひっ」
悲鳴にならない悲鳴をあげながら掴んでいた腕をおずおずと離す。
「失礼いたしました」
そう言って姉の腕を今度は俺が掴みながらその場をすぐに離れる。その途中で
「アレン、ありがと」
と姉が言う。
「姉ちゃんもそろそろ一発くらい殴っても誰も文句言わないと思うよ?やられたらやり返す、倍返しだよ?」
「私が一発殴っちゃうと、もし駆け出し冒険者さんだったら首が吹っ飛んでいっちゃうでしょ?
それにアレンも助けてくれるし殴ったりしないよ!」
と前世基準で言えばお巡りさんこいつです並の発言をぶち込んでくる姉だが、至極真っ当な意見なのである。
それを説明するためにはこの世界について少し説明する必要がある。
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