汝らは傍観を選ぶ

いろは00

1章見つからない___1話奇妙書店

1890年___

少年少女達はとある交渉人ある交換をする。

経緯はこうである。

ダミアン「なあ、最近街で謎の交換を持ち掛ける変なおじさんがいるらしいぜ!」

ファウス「…ったく。ダミアンは変な都市伝説を語るのが好きだね」

キャシー「何度、聞いたことか…」

ダミアン「悪いか?!」

レイス「悪いわけではないよ、ダミアン。」

「ただ、うんざりとするって言いたいだけだ。」

ダミアン「それ、語るのをやめろって言ってるだろ…」

ーーー「とある交換をしないかい?」

ダミアン「え…。」

それは突然のことだった。

先程ダミアンが話した、都市伝説の交渉人が実際に存在したのだ。

ファウス「居たの…?」

ーーー「君達、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


2099年____

此の先の内容は黒塗りで予測をすることしか出来ない。この本の名前は奇妙探偵談、聞きも見た事もない、煉瓦のように分厚い本が発見された。


ここは奇妙書店、本を売買する買取業を行っている。私は書店の店長でもあり、父が創設者である歴史のある書店だ、買い取った本の整理をしていると偶然見つかったものだ。私はこの奇妙探偵談が買取査定をされた記憶がない。なので私は父が買い取ったものだと考えている。

ゆっくりとしていると、ベルがちりんちりんと鳴り、ドアが開いた。視界を本から客へと変える、よく見れば初めて来る客であった。

「ここが奇妙書店ですか…」

「ええ、そうですよ」

いつもより少し声の高さを上げ、満面の笑みで客を迎える。

「本日はどのような御用でございますか?」

「本の買取をお願いしたいのです。」

「恐らく、祖父が保管していた短編小説が見つかったのですが、我ら家族一同誰一人として要らないと一点張りなもので。」

「是非、買い取らせてください。」

「早速その短編小説を見せていただきたいのですが…」

「ああ、はい。」

「こちらでございます。」

白い清潔感のある手袋を着け、その小説を見る、まず大切なのは作者が誰であるかだ。

作者の知名度によって本の値段、本の価値の6割方が決まると言っても過言では無い。

作者は、、西山作之助だ。

この時点でかなり価値がある。

西山作之助は1999年、ノストラダムスの大予言を元にした、長編小説である、魔の風力が代表作である。ところが2001年とある事件が起きた。それは西山作之助盗作疑惑、少女殺害未遂事件を起こし、小説業界からは追放され、2001年6月には頭を強く何回、何十回と叩き、自殺する。そんな事件から2002年には西山作之助が携わる全ての小説が絶版され、かなりレアなのだ。

しかも短編小説である、魔法暴徒は事件を起こす直前に執筆されたものであり、まるで当時話題だった予言の要素を散りばめたような話が収録され話題になっている。

「ああ、これは。」

しかも状態もかなり良い、通常紙は時が経つと黄ばんで行くのだが、この品物はあまり黄ばんでいない、これはかなりの値段になる。

「あの、これを本当に売ってしまってよろしいのですか?」

「はい、この小説はレアなのは知っていますが、内容の気味の悪さが異常なもので。」

「承知致しました、買取金額は100万円でどうでしょうか」

「はい!ぜひ買い取って頂きたいです!」

「では、こちらのケースに100万円が入っていますので、受け取りください。」

かなり本にしては高額だ。なので私はオークションをするかのような熱を注ぎ込み、100万円で買い取った。

「ありがとうございます、ありがとうございます!」

そういって、客は去っていった。

気づけばもう、深夜2時である。

そろそろシャッターを閉じ無ければ。

急ぎ足でシャッターを閉じる、私は何としても自分の時間を取りたかった。

私の本屋は代々こんな力がある。

本の世界へと入り込み実際に見て感じ取ることができる力だ。

私は、この力が気に入らなかったがどうしても先程の探偵談が気になったのだ、私は覚悟を決め本の世界へと入る。

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