第2話 陰陽師ヤスチカ・藤原得子に会う
俺様は目の前に見えるものすべて何もかもが
違う世界。
平安とは別世界に来たのだと
実感している。
俺様は陰陽師。
家来のウドが言うように自分自身のことを
占ったことはない。
ここにいる意味を考えなくてはいけない。
陰陽師の仕事モードに入りたいが。
ダメだ。今は未知の甘ーい匂いに誘われる。
「ウド。クレープを食べるぞ。」
「はい。」
「しかしウド。金は?」
「大丈夫です。得子様より軍資金を頂いております。」と
カードを見せた。
「なんだそれは?それに得子様?誰だ?」
「ご心配なく。じきにお会いできます。
しかし今はクレープを食べましょう。」
「そうだな。」
ウドが「お待たせいたしました。
はい、どうぞ。」
俺様は「ガブリ。うまい!甘い!」
「気に入って頂きましたか。」
「もちろんだ。」
「よかったです。
このクレープを食べることはヤスチカ様に
とって大事なお仕事です。
こちらの世界の食べ物を口にすると・・・」
「こちらの世界の人間になるってことだな。」
「その通りです。」
「そこまで見越しているとは。
得子とは何者だ?」
「すぐに会えます。
こちらの世界での我々の家ですから。
これは得子様の式神です。
「これは。」
俺様はもらった式神に息をかけた。
人型に変わり「案内します。」と
大きな風に乗り
一気に俺様とウドは小さな家の門に着いた。
門をくぐり、式神の幼女の後をつていく。
式神の幼女は「こちらへ」と奥の部屋を指さす。
俺様は奥の部屋に入る。
フカフカの長椅子に驚くほど美しい女の人が、にっこり笑って座っている。
「ヤスチカとウドですね。待ってましたよ。」
俺様の脳内が動く。「まさか。美福門院様ですか。」
美しい女の人が「そうです。この世界では藤原得子と名乗っています。」
「美福門院様、この世界に来るために私を使ったのですか?」
「そうですよ。平安は退屈過ぎます。
他の世界も見たくなり、陰陽師のヤスチカの力をかりたのです。私、一人では力不足。
ヤスチカの陰陽師の力で時を越えました。」
「後鳥羽上皇がお叱りになりませんか?」
「大丈夫です。あちらの世界には
私の式神をおいてきています。
それに私の正体はご存知ありません。
時は移り行くもの。暫し、令和を楽しみます。
それにこの世界では
私はあなた達の保護者です。ホホホホ。」
俺様は「美福門院様のわがままにつき合う
羽目になってしまった。
まあ、異世界も悪くはないか。なあ、ウド。」
「はい。ヤスチカ様。」
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