レイプ・アクアリウム
nvfdisak
17.6.25 レイプ
私は×××××学校高等部の一室でテストを受けている。横にもう一人学生がいて、その人も私と同じ課題が与えられていた。教卓には私が当時通っていた塾の講師、××先生が座っている。
にわかに隣の学生は立ち上がり、先生の前まで行くと、何やら自身が作ったらしい作文を朗読する。やがて先生のチェックが終わると、その人は元居た席へ戻っていった。
「(私の本名)さん、できましたか」
先生が私を催促する。何もできていなかったが、反射的に席を立ち、教卓の前まで行った。手元のプリントを見たのは、その時が初めてであった。
『 「甘い蜜を吸う」、「×××××××」 という二つの慣用句を使って文章を作りなさい』
そこまで難しくはない課題だ。脳内で言葉の積み木を組み立てる。私は、私と私が在籍している△△大学の関係性を、なんとか指定通りに紡いだ。
「いいですね」
先生はいつもの飄々とした態度で言った。
「ですが問題文には、これらの慣用句とあなたの趣味について、関連付けて書くように書いてあります」
プリントを入念に読み直す。確かにそのようなことが書いてあった。どうやら、致命的なミスを犯してしまったようだ。
××先生は去っていき、目の前には高等部の論理国語の教員である⚪︎⚪︎先生が、机に頬杖をついて座っていた。私は未完の作文を、言葉の思い付きを頼りに練っていく。
「私は、文章を書くことが好きです」
「そうなん!? ええや〜ん」
⚪︎⚪︎先生は、熱心に私の話を聞いてくれた。
「私が推敲を重ねるたび……言葉は磨耗され、ボロボロになります……(中略)言葉は……凄惨な状態で見せ物にされる……一方、私は文章を完成させたという達成感で甘い汁を吸うのです……(中略)……つまり、強姦魔と創作における(私の本名)は、同義だと考えます」
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