Side Rion
いつものように、家にいたらインターホンが鳴った。秘書の神谷さんだった。
「莉音さん。」
「はい。」
「少々お時間よろしいですか?」
「はい。」
「ホテルで社長がお待ちです。
今から出てきてもらっても?」
「わかりました。」
「では準備はゆっくりで大丈夫です。
下に車がありますのでお越しください。」
「はい。」
慌てて準備をして、5分で家を飛び出した。
「お、お待たせしました。」
「早かったですね。急がせてしまってすいません。」
「いえ、」
「今日のこと、何か社長から?」
「いえ、何も。何かありましたか?」
「莉音さん。僕は一応反対したんです。」
「はぁ、」
「社長も我慢の限界なんでしょうけど、だいぶ鬼畜だと思います。」
「あの、言ってる意味が、」
「すいません。
莉音さん、自分の気持ちには素直になってみてくださいね。」
神谷さんはそれ以上、教えてくれなかった。
ホテルに到着し、案内された部屋へ行くと部屋に麗央がいた。
「あぁ、来たか。」
「麗央?今日はどうしたの?」
「悪いがここにいてくれないか。」
「え?この中に?」
「あぁ。」
そこはどうみても、クローゼットの中だった。
「え?」
「悪いな。」
「誰かくるの?」
「あぁ。」
「私、隠れてなきゃいけないの?」
「すぐ終わるから。」
「え、何が?」
その時、部屋のドアがノックされた。
「莉音。静かにしてろよ。」
それからクローゼットのドアを閉められた。部屋の光が入ってくるから思ったより暗くないけど、なんで?
「黒宮社長、お久しぶりです。」
「あぁ。」
「また呼んでいただけて嬉しいです。」
どうみても仕事をする感じではない女の人が、麗央に抱きついている。
「麗央さん、」
「名前は呼ぶな。」
「この前はお会いした瞬間から始まったのに、今日はゆっくりなのね。」
「そうだったか。」
「そろそろキスをしても?」
「あぁ。」
麗央の視線はきっと私だ。
ずっとクローゼットを見ながら、女の人と抱き合っている。
どうして?
なんで私は、見せられてるの?
ゆっくり近づく2人の顔を見たくなくて、俯いた。
「今日は寸止めの気分なの?」
「さぁ。」
女の人はワンピースを脱ぎ、下着姿になった。麗央の服も脱がせようとしている。
こんなの見たくない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます