天気予報は難しいという話

レクト

10%

 結局10%って降るのか?


 朝の天気は薄曇り

 テレビの天気予報を睨み

 カバンに折りたたみ傘を詰め込んで家を出る


 電車は傘を持つ人もいてなんだか狭い

 爪先を刺されないように気を張る


 傘立てには乾いた傘が並ぶ

 出番が無ければいいが


 昼は降らなかった


 帰る頃に降り始める


 降るのか

 空を睨んでため息一つ


「一緒に入る?」


 優しい声


 カバンの折りたたみ傘の事は忘れて入れてもらう


 あれこれ話しながら最寄りの駅に


「またね」


 嬉しい声


 外は雨

 湿った空気が纏わりつく

 気分は晴れ

 なるほど、こんな気分になる天気は確かに10%だ


 駅から家まで

 濡れて帰るのもたまには良いだろ


 カバンの中の折りたたみ傘を思い出したのは寝る前だった

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天気予報は難しいという話 レクト @direct0907

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