長嶋家・シュークリーム消失事件
なかごころひつき
あらすじ
――家族構成
長嶋家は、ごく普通の一軒家に暮らす四人家族と一匹である。
どこにでもありそうな家で、特別な秘密も因縁もない――はずだった。
少なくとも、シュークリームが一個消えるまでは。
――長女・長嶋みのり
この物語の語り手であり、事件の第一発見者である。
高校二年生。成績は中の上、運動は苦手、だが観察力だけはやたらと鋭い。
日常の些細な違和感を「気のせい」で流せない性格で、本人いわく「納得しないと前に進めないタイプ」。
家族の癖や行動パターンを無意識に把握しており、それが今回、探偵役として発揮されることになる。
本人は冷静なつもりだが、内心のツッコミは多く、推理が進むほどテンションが上がるのが欠点。
――父・長嶋 恒一
会社員。四十代後半。
「俺はいいよ」が口癖だが、本心では甘いものが大好き。
健康や体重を気にしている風を装いながら、夜中に台所へ水を飲みに来る癖がある。
そのため、家族からの信頼度は決して高くない。
本人は無自覚だが、言動がいちいち怪しく、みのりからは「一番疑われやすい人」と認定されている。
――母・長嶋 充恵
四十代前半。パート勤め。
長嶋家の食材管理責任者であり、冷蔵庫の秩序を守る絶対的存在。
賞味期限に厳しく、「食べられるかどうか」ではなく「無駄にしないかどうか」を基準に行動する。
合理的で感情に流されない性格のため、家族会議では発言が少ないが、一言の重みは大きい。
今回の事件では、偶然にも不在時間が長く、そのことがかえって疑惑と混乱を招く。
――次女・長嶋 ひより
小学四年生。
正直すぎて、嘘をつくのが壊滅的に下手。
甘いものが好きで、食べた後は口の端や服に証拠を残しがちだが、本人はまったく気にしない。
発言がその場の気分で微妙に変わるため、証言の信頼性は低め。
みのりからは「疑われやすいが、計画性は皆無」と評価されている。
――ペット・しらたま
白い毛並みの猫。
年齢不詳。
おやつの気配に敏感で、冷蔵庫の前に座っていることが多い。
甘いものを食べそうな顔をしているが、実際には人間の食べ物は与えられていない。
事件中、なぜか一度は真剣に疑われるが、完全なとばっちりである。
――この長嶋家は、普段は平和だ。
少々うるさく、少々雑で、だがそれなりにうまく回っている。
だからこそ、たった一個のシュークリームが消えただけで、
家族全員が本気になり、疑い合い、無駄に頭を使うことになるとは、
誰も想像していなかった。
そしてこの「小さな事件」は、
長嶋家の価値観と日常感覚を、思いもよらない形で浮き彫りにすることになる。
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