時々メスになる俺の友だちの話。
クリトクらげ
第1話 慣れない俺の日常。
「おーい、獅音ー、」
、、、
「獅音てばー」
少し高めの声、しかし聞き馴染みのある声であり、聞きなれない声。
「起きてるんでしょー、」
髪の毛をぐしゃぐしゃされる。
「起きないとあのことバラすぞー」
(んだよ、あのことって、)
「獅音の初恋だよ」
耳元でささやかれ、俺は飛び起きた。
「まじやめてくれよ、」
寝起きから酷い扱いを受けた気がした。
「おはよ、獅音ー」
目の前を見ると、紙はマッシュ、右手には豆乳、椅子を反対向きにし、パンを食べてい晴がいた。
「おはよ、晴、」
「てか、俺いつから寝てた?」
自分がいつ眠ったかなんて自分じゃわからない。
「んー、授業がおわる15分前くらいかな」
「先生なんか言ってた?」
「いや、ほぼ板書だったから見てないよ」
「よかったー、」
俺は少しだけ勉強が苦手。
席に座ってじっと話を聞く、これも何か落ち着かない。
「てか、目元のくま増えたね」
笑いながら俺の目元をちょんちょん触る晴。
「昨日ストレッチしたら体あったまっちゃって、寝付けなかったんだよ、」
俺はそういいながら晴の手を握り、口に寄せて、パンをかじった。
「か、勝手に喰うなよ、」
少し赤くなりそう言った。
「すまんすまん、腹減って、」
俺はそういい弁当箱を取りに行った。
取りに戻ってくると、晴が何やら話しかけられていた。
「一緒にご飯食べない?」
(あれって、)
晴をご飯に誘っていたのは、一個上の先輩の紫安恵梨香だった。(むらやすえりか)
みんなそのことに気づいたのか、晴に視線が集まる。
「ごめんなさい、今日も食べる人いるので、」
申し訳なさそうに断る晴。
「あ、」
声を出そうとした時、恵梨香先輩が先に声を出した。
「そう、じゃあ、また誘うわね」
そう微笑み去る先輩。
先輩が去ったあとは、周りの人は興味をなくしたかのように視線を晴に向けなかった。
ギギギギ
椅子に手をかけ椅子に座った。
「よかったのか、晴」
「ん?なにが?」
「いや、あの先輩結構人気らしいけど、」
「それが、どうかしたの?」
「ん?いや俺と食べるより先輩と食べた方が晴的におもしろいんじゃないかって、」
俺は思ったことを率直に伝えた。
「まぁ、ひとりぼっちで可哀想な獅音君をほっとくわけにもいかないからね」
晴はニヤつきながらそう言った。
「それでこそ俺の晴よ」
俺はそういい晴の肩にやさしくふれた。
「っ、、、⁉︎」
下を向く晴。
その場の空気が少し固まった。
(ん、ん?)
晴の肩に置いた手をそのままにし、問いかけた。
「あ、あのー、は、晴さん?」
、、、
「ちょ、ちょっとタンマ、」
そういい腕で、赤くなった顔を隠すようにし、もう片方の手で、俺の目を隠そうとする。
まぁ、全然顔みえちゃってるけど、
俺はその時、うつ伏せになり思った。
(可愛いってなんだよ、)
時々メスになる俺の友だちの話。 クリトクらげ @kuragetoneko
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