成り上がりきった大陸最強、さらなる高みを目指して化け物だらけの学園に入学します

筆ノ助

プロローグ

                    ――或る者の手記より


 最初は、虫けらだった。

 誰よりも弱く、誰よりも惨めだった。

 だから強さを求めた。這い上がった。あらゆる力を手に入れた。


 魔王を殺した。英雄を殺した。龍を殺した。神を殺した。

 悲鳴も、命乞いも、全て同じだった。

 雑魚は等しく雑魚でしかない。


 気づけば、俺を脅かす者は誰もいなくなっていた。

 強者との戦いを求めた。だが、強者はもういなかった。


 だが、一人だけ。


 たった一人の男だけがこの胸に傷を刻んだ。

 俺の血が地に落ちたのはいつぶりだろうか。


 次に会う時、あの男を殺す。

 もし、つまらぬ実しかつけぬなら■■■■■。

 

 ようやく、生きている心地がする。


                      ――日付は判読不能 

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