Revel〜ゲームの世界で勇者は強くなる〜

宮来らいと

第1話 異世界はゲームの世界で

「という訳で、優勝はメルトくんに決定です!!」


 その言葉で、周りの観客は大盛り上がりだ。


「みなさん…………。ありがとうございます。」


 俺の名前は新井田にいだマコト。


 今はやりの動画配信者かつゲームプレイヤー。俺の持ち味のゲームプレイで、動画の方は400万人の登録者がいる。


 今日は大規模なゲームの大会で見事に優勝した。


 ちなみに「メルト」と言うのは動画配信やゲームプレイヤー活動の際に使うペンネームみたいなものだ。


「メルトくん。今日は激しい戦いでしたね!」


「そうでしたね。とてつもない戦いでした。ゲンキくんも強かったです。」


 ゲンキとはこの大会で準優勝したゲームプレイヤーで公私ともに仲が良く、ライバルでもある。


「くやしいけど…………メルトのほうが一枚上手でした! 次は勝つからな!!」


「ああ。待っているよ。」


「2人の固い握手だー!! これは見ているファンは見ごたえがあるぞー!!」


 会場は大盛り上がりの中で幕を閉じた。



 ――――新井田マコトの家――――



「ふぅ。…………さて、ゲーム実況の準備をするか。」


 今日も積みゲーをプレイ実況する。攻略できなかったゲームは存在しない。


 今日はゲンキこと新垣あらがきコウスケとコラボでゲーム実況をする予定になっている。


 今の流行っているゲームを準備しようとすると…………。


 ――――タ、スケ――テ。


「えっ…………?」


 オネガイ――――タスケテ――――。


 なんだ…………? 押し入れの奥か…………?


 押し入れを開ける。奥には1つのガムテープでぐるぐる巻かれている物体があった。


「なんだっけこれ…………?」


 ガムテープを剥がそうとすると、意識を失ってしまう。



 ――――お願い! 助けて!!









 新井田マコト

「うっ…………うーん…………。」↓


 目が覚めるとそこは見覚えのない場所だった。


 ??

「来ていただきましたね。」↓


 新井田マコト

「…………はっ…………?」↓


 辺りを見ると教会らしき場所だった。


 新井田マコト

「ここは…………?」↓


 ??

「ここはアカ村の教会です。ようこそいらっしゃいました。」↓


 新井田マコト

「あの…………あなたは…………?」↓


 サーヤ

「申し遅れました…………私は教会のシスターをやっております。サーヤと申します。」↓


 新井田マコト

「サーヤ? …………って言うか、このゲームコマンドみたいな感じは…………。」↓


 コマンド…………? 教会…………? も、もしかしてここは…………?


 新井田マコト

「まさか…………ここって…………ゲームの世界ですか!?」↓


 サーヤ

「その通りです。ここはゲームの世界です。」↓


 えっ…………ええぇぇぇぇ!!?


 新井田マコト

「そ、そんな…………!? か…………帰らしてください!!」↓


 サーヤ

「それはできません。現実の世界に戻るためにはある条件が必要なのです。」↓


 新井田マコト

「そんなこと急に言われても…………!」↓


 サーヤ

「お願いいたします。どうか…………あの勇者の情熱を取り戻してください!!」↓


 新井田マコト

「ゆ…………勇者の情熱…………?」↓


 あの勇者…………? えっ、俺が魔王とかを倒すんじゃなくて…………?


 新井田マコト

「あの…………勇者って…………俺のことじゃないんですか?」↓


 サーヤ

「そうですよ。あなたに勇者の素質があるとでも?」↓


 新井田マコト

「そ、それは…………。」↓


 そう言われると少しむかつく…………。


 勇者の情熱を取り戻せ…………?


 むかついたおかげで少しだけやる気になって来た。仕方ない…………一肌脱ぐとしようか。


 新井田マコト

「…………わかりました。その勇者と言うのはどこにおられますか?」↓


 サーヤ

「向こうの部屋におられます。ぜひお会いしていただきたいと思います。こちらへ…………。」↓


 俺はシスターに案内され勇者のいる部屋の前に立つ。



 ――――新井田マコトの家――――



「おーい。入るぞ。」




「メルトー。どこにいるんだー?」




「メルト…………?」






 ――――アカ村 教会 勇者の部屋――――



 サーヤ

「勇者様。失礼いたします…………。」↓


 ??

「……………………。」↓


 こいつが勇者か…………。


 …………ん? どこかで見たことあるような…………?


 サーヤ

「紹介いたします。こちらが勇者ハイラ様です。」↓


 新井田マコト

「……………………よろしく。」↓


 ハイラ

「……………………ふん。」↓


 新井田マコト

「なっ…………!?」↓


 サーヤ

「どうやらハイラ様はあなたのことがお気に召さないようですね。」↓


 新井田マコト

「そ、そんな…………!? 魔王討伐のためにはこの関係は大事なんじゃないですか!?」↓


 サーヤ

「知りませんよ。とにかくお願いしますよ。」↓


 新井田マコト

「そんなあ…………。」↓


 こんな感じで魔王を討伐できるのだろうか…………?

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