思い出の中の紅い満月

藤城ゆきひら

思い出の中の紅い満月

紅い満月というと、どんなものが思い浮かぶでしょうか?

現実的なことを言うと、『皆既月食』なのではないかと思います。


ですが、私にとっての紅い満月は、皆既月食ではないのです。

本当に真っ赤というか、紅い……深紅でまん丸な満月なのです。


まだ小学生の低学年だったころ、祖母の家は、自宅から歩いて行ける距離にありました。


夜。

といっても子どこが出歩くような夜なので、真夜中ではありませんでした。

母から何だったか……用事を頼まれて、祖母の家まで歩いていくことになりました。


徒歩で数分、しかもまっすぐ歩くだけでした。

ですが、子どもの頃の私からしたら真夜中の冒険です。

少なからず不安を感じていたのかもしれません。


その数分の冒険の時、ふと上を見上げた私は、頭上に浮かぶ満月が赤いことに気が付きました。

赤というよりも、紅、紅というよりも深紅といった満月でした。


紅い満月は、その時以来見ていません。


ところで……私は、赤い色が非常に好きなのです。


眼鏡のフレームも赤、上着のダウンジャケットも赤、モバイルバッテリーも赤です。

パソコンのマウスも赤+黒のように赤混じりの色を使っております。


さすがに、白物家電まで赤いものを選んでいない……と思ったのですが、

オーブンレンジが一部、ワインレッドのような色が使われていました。


最近、そこに疑問が出てきたのです。

私は赤い色が大好きです。

ですが、"いつから"赤い色が好きなのかと聞かれると、わからないのです。


私は、赤い色が好きだったから、紅い満月に心奪われてしまったのでしょうか?

それとも、紅い満月に心奪われたから、赤い色が好きなのでしょうか?


どっちなんでしょうかねぇ。

一つ分かっている事実なのですが、家族はみんな、母親含めても青系の色が好きなので、好みが違うのは私だけなのです……。

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思い出の中の紅い満月 藤城ゆきひら @wistaria_castrum

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