第三章:誓い ―  高校在学中の秘密の日々

カレンは別れを切り出した。晴人の将来を思って。


晴人は激しく拒否した。涙を浮かべながら、カレンの手を握りしめて言った。


「僕はもう子供じゃない。自分の気持ちに責任が持てる。確かに、バレたらカレンさんは大変な目に遭う。僕だって退学になるかもしれない。でも…僕たちの気持ちは本当でしょう? 成年でも未成年でも、僕がカレンさんを想う気持ちに変わりはない。一緒に乗り越えていこう。僕が卒業するまで、絶対にバレないようにしよう。約束する」


その瞳の真剣さに、カレンの理性は崩れ去った。危険で愚かな選択だと分かっていても、この恋を諦められなかった。


こうして、秘密の関係が続いた。


・学園祭潜入

晴人の高校の学園祭。カレンは唯一事情を知る女友達・美咲を連れて潜入した。制服姿の晴人は一段と眩しかった。人混みですれ違う時、そっと小指を絡め合う。展示物の陰で、一瞬だけ交わす目線。誰にも気づかれない、小さな愛のジェスチャーが、大きな幸福を運んできた。


・制服デート

晴人の姉が使っていたという高校時代の制服を借り、カレンが着てみた。少しきついが、久しぶりの制服姿に照れくさい。晴人は目を輝かせて「可愛い」と囁き、ディズニーランドを二人で歩いた。ハラハラドキドキの、忘れられない一日になった。


・小さな旅行

連休を利用して、隣県の温泉街へ日帰り旅行。名目は「女友達との旅行」。宿は取らず、レンタカーでドライブし、人気のない展望台で夕日を眺めながらキスを交わした。


・受験シーズンの密会

大学受験を控え、晴人は勉強に追われる。カレンは「勉強を見てあげる」と称し、ラブホテルの静かな個室で、実際には彼の隣で本を読みながら寄り添った。時折、息抜きに抱き合い、また勉強に戻る。クリスマスや誕生日は、当日を避けて前後に少しずらし、ホテルでささやかなケーキを食べて祝った。地味で、危険で、それでいて愛に満ちた時間だった。


・その他のイベント

*文化祭の演劇:晴人が端役で出るというので、カレンはマスクと帽子で完全防備。客席の一番後ろで、舞台の上の彼を見つめ、胸が熱くなった。

*期末試験後のご褒美:試験が終わるたび、決まった喫茶店で落ち合い、お互いの近況を報告し合う。そこは彼らの秘密基地になった。

*年越し:家族と過ごすふりをして、0時ちょうどにスマホでビデオ通話。画面越しに「今年もよろしく」と囁き合った。

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