甘いりんごジャムの作り方

あっぷるすたー

STEP 0 よくりんごを洗いましょう。

某月某日…


「ぅん…大丈夫だよ!ただの香港旅行だよ?」

嘘だ。

「お母さんは心配しすぎだって!うん、私もう24歳だよ?心配し過ぎ~…お土産何がいい?」

日本に帰る気なんて無いくせに。


強がってしまう私が嫌いだ。

大好きな人にほど頼りたくなくなる私も…


「はぁい!ごめんね、本当にお父さんの誕生日お祝いできなくて、私からもおめでとうって言っといて!じゃあねー!」


ピッ…


「はぁ……」

綺麗に片付いた自分の部屋を見渡してみる。

畳まれた大好きな映画のポスター

私が目指す結果になった従姉妹の結婚式の写真

ベッド

着替えが何着か入ってるスーツケース。

お気に入りのメイクポーチ

それ以外は、全部捨てた。


「遺書書いとくべきかな…いや、悲しませたくないし……むっずいなぁ……」


プルル…

「はい、藤田です。あ、お疲れ様です!引き継ぎの件ですよね!…はい、はい…はい!ありがとうございます。あっ!キャンドルの件は、花嫁様も納得されているので…はい! よろしくお願いします!では失礼します!」


(「りんごは、可愛くねぇし重いんんだよな」)

知ってる。

(「それに比べてにこは、可愛いし素直だし」)

私に比べたら大体の女の子は素直でしょ。

(「りんごぉ…たっくんを取っちゃってごめんね?」)

「……っ!!」


吐いた色々、トイレに全部吐き出した。

全部全部…


「ハァ……大丈夫大丈夫…近いうちに大好きな映画の聖地で死んで、大好きな人達には迷惑かけない計画でしょ、りんご…」



綺麗な街で誰にも心配かけずに綺麗に死んでみせるよ。

皆、ずっとわがままでごめんね。









「ってことがあったんれすよぉ…」

「ふぅん…つまりアンタはここにわざわざ死にに来た訳?ご苦労なこった…」

っと言うと、イケメンはタバコにライターで火をつけた。

香港滞在、3日目、とても雰囲気のいいバーで、

紺色の長い髪のイケメンと出会い

何故か私は弱いくせにお酒を飲み絡み酒をしている。

「ヒック…ってか、お兄さん日本語じょーずれすねぇ」

「それさっきも聞いたぜ…アンタもしかして酒弱ェだろ…」

っと、イケメンさんは呆れた顔をした。

「ンフフ…お父さんおたんじょーびおめれとー!ほらぁお兄さんも、かんばぁい」

「……乾杯。」

カチンッとグラス同士が当たる音がする。

「なァ、アンタもうこの辺にしとけって」

「んー、明日には死んでるんだからのませてくだしゃいよお……ヒック……」


はぁっとイケメンはため息とタバコの煙を煙をはいた。

「死にたがりの日本人ねェ…」

っと呟き

「…じゃア、ここで会ったのも何かの縁だ、賭けしようぜ?」

っとニヤリと笑った。

「賭けれすかぁ??いいれすね何を賭けるれすかぁ?」

「俺はアンタのこと顔はタイプなんだよだから声掛けたし、」

「私もお兄さんの顔タイプれすよぉ」

「だろ?まぁ俺イケメンだし…だからさ、お互い好きになったら何でも言うこと聞くって言うやつ」

っと、いたずらっぽく笑いタバコを灰皿に押し当てた。

「俺がアンタに惚れたらあんたの言うこと聞いてやるよ。殺してくれっとかでも。でも、アンタが俺に惚れたらさっさと日本に帰れ…って事で」

「あーいいれすね!乗りましたその賭け!…じゃあ、えと、、自己紹介と…れんらくしゃき……」


「あー、俺の事はリゲルでいい、アンタは?」

「藤田 りんご…りんごでいいれす………あー…リゲルしゃん」

「どしたァ?財布スられたとかか?」

「それもなんれすけど、明日死ぬ気だったかりゃ、ホテル、チェックアウトしちゃっててえ」



「……お前アホなの?」

リゲルさんは頭を抱えながら、

「はぁ……しばらく泊めてやるしかねェか……着いてこい…」

っと言いながら会計を済ませてくれた。


「ありがとう…ございま……うぅ……気持ち悪い…」

「だああ!絶対吐くなよォ!?」




これから、謎の共同生活の幕が上がる。













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甘いりんごジャムの作り方 あっぷるすたー @Applestar04

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