第3話 顔の傷

『龍の案内人と焼痕の旅人』/🐉東雲 晴加🏔️ 

https://kakuyomu.jp/works/822139839018227602


このファンタジー作品もお薦めです。アザードという顔に火傷の痕がある主人公がいるんです。彼は子供の頃から顔の痣を人に見られて嫌な思いをしてきたんですが、今日の大雪で少し思いだした事を書きます。


私は小学校1年生の時の今頃の時期(北海道はほぼ根雪になっています)、自宅近くに大きな金板が置かれているところがあって、金板に雪がうっすら積もっていて、長靴でもスケートのようにツルツル滑るので楽しくて弟と滑って遊んでいたんです。


そして前向きに転んだんですね。なにか顔がヒリヒリするので、遊ぶのをやめて自宅に帰ったんです。すると15cmくらいの長さで鼻の横が(眉間から頬にかけて斜めに)大きく切れていたんです。大出血+鏡を見て大泣きして大騒ぎになりました。


町の病院で応急処置しましたが、数週間で患部がピンク色に膨らんでミミズ腫れのようになりました。私個人はヤクザ(よく知らんけど丹下作善って言われた)みたいでカッコいいじゃん、なんてバカな事を思ってましたが、両親はさすがに顔ですから、なんとかしないとと思ってくれて、電車で4時間かけて北海道大学病院の形成外科にかかることになりました。(完治になんと5年くらいかかりました)


その頃、大浦教授という形成外科の権威の方がおられて、3~4年で2回か3回手術をしてくれました。おかげで小学校6年生の頃にはすっかりきれいな顔になりました。両親と教授にはとても感謝しています。拙作の『ニーモの箱』に出て来るノースランド大学病院のオーラ教授はそこから来ています。


さて、小学生の時にあったその顔の傷ですが、近況にも書きましたが、私は周りの子供達にからかわれたりじっと見つめられたりした記憶が全くありません。幸運なことに、そういう態度を取る子がたまたま周りにいなかったんでしょうね。おかげで私はアザードのような経験をせずにすみました。


北大病院に通院していた頃、形成外科の待合室には火傷で顔がひどいケロイドになっている方や骨格が異常な方とか、見た目に痛ましい大人の人たちがたくさんいました。


でも思うんです。そういう人を見かけても同僚になっても、決してじろじろ見たり、そのことに触れたりしてはいけないと。何事もないように普通に接しなければいけないと。ほんの一瞬であってもじろじろ見られたり、憐れむ感じで「どうしたのそれ?」と聞かれた方は心が傷つくと思うんです。


同じく拙作『ニーモの箱』ではエピソード4で顔に痣のあるアーシャというウェイトレスを書きました。彼女も辛い思いをしてきたのですが、ニーモ達の治療で痣が治るというものです。


傷や痣だけではなく世の中には障害者もたくさんおられますし、お子さんの発達障害などを指摘されて傷つくお母さん達もいます。そういう『個性』にもっと寛容で、気にせず、その人たちの気持ちにも配慮をする人が増えて欲しいなと思います。


英国などはマイノリティに優しい人が多い社会だと聞きます。日本もそうなって欲しいなって思います。


長くなりました。また本日3話目で申し訳ありません。

それではまた。


(2026.1.12 No.3)

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