テネーブル

桜山 鹿真

第1話 唐突

ある日の昼下がり、大きな爆発音が街に

鳴り響いた。突如男性が爆弾を抱え自爆したのだ

目撃者の証言は男性に異常性は見られず、

突然バックの中から爆弾を取り出し、

こう叫んだと言う。


「これはお前たちが招いた事だ!

お前たちのせいで1人の人間が死んだ事を

忘れるな!」


と、この言葉の本当の意味を探るべく

彼はこの事件を追っていくことに決めた。


彼の名前は美山 真司みやま まさし刑事を

している。今回の事件の担当を務める者だ。


「美山さん! 入手した情報を

まとめてみました。」


「柄木か、ありがとう」


「現在わかっている事は、男性の名前は柳 透也

《やなぎ とうや》

年齢37歳、生前の職業は営業職をしてた

みたいです。先程職場にも事情聴取をしてきましたが、あまり交流もなく、これといった情報は得れてません。」


この柄木 清春からき、きよはるは美山の

部下にあたる男。


「なるほど...俺も柳の職場の人たちの話を

聞きたい。悪いがもう一度俺と行ってくれるか」


「分かりました。」


美山と柄木は、柳が務めていた職場へと

向かうことにした。


「着きました。

ここが柳が務めていた会社です。」


それは都内から少し離れた小さな街。

とても活気があるとは言えないが、

自然を感じられる場所だった。


「すみません。刑事の美山と申します。

先日の柳が起こした事件について少しよろしい

でしょうか?」


そう声をかけられたのは長山と言う男だった。

刑事と言うと、怪訝けげんな顔されるのは

慣れたものだ。実際評判もあまり良くない事も

知っている。だが、それと仕事はまた別の物。

一々それに反応していると仕事にならないのだ。


「お忙しい中すみません。

柳はどういった人物でしたか?」


美山は手始めに問いかけた。

一拍置いた後、少し面倒な様子で長山は答えた。


「別に普通のやつでしたよ。普通ってか地味?

こんな小さい会社でもあまり目立った業績も

ないし。そんなに会話するやつでもなかった

ですよ。俺より田代っていう柳の同僚の方が

知ってるんじゃないですかね。」


淡々と答える長山は周囲から見ても不機嫌で

今にも帰れと言わんばかりの態度だった。


「その田代さんというのは?」


そう言うと長山は何も言わずに席を立ち

別室へと向かっていった。よほど事情聴取に

時間が裂かれるのが嫌だったのか、はたまた

柳のことを嫌悪していたのか、理由は定かでは

ないが、全くと言って良い程、協力する気が

無いような態度だった。

数分後、部屋のドアが開いた。


「失礼します。お待たせしました。

僕が田代です。」


「お時間とってしまい申し訳ない。」


「いえ、先程は長山が悪態をついてしまい。

すみません。先日から迷惑行為で参ってしまってて...」


「迷惑行為ですか」


先日の事件がニュースやSNSから職場や

住所を特定し、会社に苦情の電話やいたずら電話

挙句には殺害予告などが届いてるようだ。

被害は少なかったとはいえ、

死傷者が数名出てしまっている。

現場にいた被害者や、その遺族からといったもので、ぶつける場所のない怒りをココにぶつけて

いるのだろう。


「ここ数日は電話だけではなく。

会社にまで貼り紙が貼られていたりすることも

あって...なんで俺らがって長山も参っている

みたいです。すみません、話が逸れましたね

柳の事でしたね。彼とは同僚という関係で

会話も他の社員に比べると多かったと思います。何度か食事もしたり、家にも行った事があります。住所は...」


「ご協力ありがとうございます。」


「あの、柳は本当に自分の意思であんな事を

したんでしょうか。

僕が最後に会った時はそんな雰囲気はなかったので、少し信じられなくて。」


「それをこれから調べていく予定です。」


田代からの情報で美山たちは新しい情報を得た。

その後、美山はその場を後にし田代からの証言で得た柳のアパートへと向かった。

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テネーブル 桜山 鹿真 @Sakurayama_Shima7103

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