占い

道化蛙

第1話

いつものように仕事を終えいつもの道を通り駅に向かった

しかしいつもと違い駅に向かう道の途中に見慣れない老人がいた

その老人は占い師を絵に描いたような感じだった

不思議に思いながらも横を通り過ぎようとした時、

「無料なのでやっていきませんか」

と声をかけられた

無料ならと受けてみることにした

老人はおもむろに水晶を眺め

「今日は隣駅まで歩いてみてください」

「これだけですか?」

「はい」

無料だしこんなもんなのかと思いつつ従ってみることにした

隣駅まで歩いていると

「吉野?」

と急に声かけられ驚きながら振り向くとそこには前から気になっていた同僚の川村がいた

「もしかして家、こっちでした?」

「いや、今日はなんとなく」

「なんとなく、ですか」


川村はそう言って笑った。

「私もです。今日はなんとなく歩いてます」

そんな会話をしながら2人で駅まで向かい

「じゃあ私こっちなんで」

と駅で別れた


次の日も仕事を終え帰っていると老人がいたので

「昨日あなたのいう通りにしたら良いことありましたよ、ありがとうございます」

と声をかけた

「いえいえ、もしよければ今日もどうですか?もちろん無料で構いません」

「ぜひお願いします」

と椅子に座ると老人がまた水晶を眺め

「一度会社に戻ってみてください」

不思議に思いながらも昨日のこともあるので会社に戻ってみると川村が一人で作業をしていた

「川村お疲れ、俺でよければ手伝うよ」

そう言って川村と仕事をしまた二人で帰った

それから私は占いに従い行動すると川村と会う機会が増えていった

そんなある日いつも通りに老人を訪ねると

「会社の前で30分待ってください」

そう言われて会社に戻り待っていると川村がやってきた

やっぱり運命だと思い声をかけ

ようとしたら川村と一緒に上司もやってきて

「吉野、川村に付きまとうのはやめろ」

「これ以上続けるなら警察にも相談することになるからな」

そう言われて私は頭が真っ白になった

その後上司と川村には近づかないと約束をし駅へと向かった

あの場所には老人はもういなかった

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占い 道化蛙 @doukegaeru

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