第5話 女性整備士としての夢、破れて 空 約5000字
こんばんは。空です。
本日は不登校、休職を繰り返した私の最初の休職と2回目の休職、解離性障害が顕著な発生をした時のお話をしたいと思います。
とは言っても私自身、記憶喪失みたいなのもやってるのであやふやなところもありますが(苦笑)
今回も長いです(汗)
先に述べさせていただくと、整備士としての再出発はできません。
精神科で処方されている薬の中に車など機械の運転を禁ずるモノがありますので。
後、私は勤めてから気が付いたのですが車の運転が有り得ない程に下手です。ゲームの運転は上手いのに(笑)
不思議な話ではあるのですが、勤めてからの休職後と前で私の記憶の"在り方"が違う気がします。
具体的には2回目の休職以降の記憶はある程度自分のモノとして認識出来ますが、それ以前の記憶はどこか曖昧で覚えていても他人事なのです。
フィルムを見ているかのよう、と言われることもありますが、私の場合は映像自体は鮮明なのに自身の体験として認識できない、といいますか兎に角他人事なのです。
目次
女性整備士として入社
入社2年目、仕事に慣れてきた頃に
休職から復職先は事務職
エンジニア時代の知識や経験を活かせる部署への異動と再休職、記憶の混濁
解離性障害の顕著な発症と各人格紹介
長引く入院生活、やがて各人格を認識できず忘れていくようになる私
女性整備士として入社
卒業してからずっと勤めている現在の会社への入社試験は一般常識と職訓で習った知識で充分過ぎるくらい易しいものでしたが、重要なのは面接と言われていたので先生や友達に協力してもらい、何度も練習しました。
手応えあり、の予感の通りに合格をもらい、研修、社内の検定試験、実店舗での業務となるのですが研修でも検定試験でも同期でトップ成績を争ってました。競った相手も女性で、今でも仲良しなのが嬉しいです(^^)
入社2年目、仕事に慣れてきた頃に
私は兎に角仕事が好きでした。
職場にも恵まれ、尊敬する先輩も多く、整備士としてのレベルも徐々に上がっていき、楽しかったのです。
入社2年目を迎え、視野も広がり「ココをこういう風に作業したら、より効率が良いのではないか?」、「皆はプライヤーを使っているけど、手の小さい私はウォーターポンププライヤーを使った方が力が入れやすく安定するのでは?」等など色んなアイデアが浮かぶようになりました。
今思えば双極性障害の躁の典型だと思います。
段々と焦燥感が出てきて、注意も散漫になっていたのでしょう、整備後の車を洗車する為に移動していた所、止まっていた車両にバーンとぶつけてしまいました。
その時は慌てる騒ぐというより真っ白で、何も理解できない状態だったと思います。
双方の車の持ち主に上司と一緒に謝り、車は会社の保険で直せましたが、その辺りから私は自信と仕事への意欲を失っていきます。
毎日出社するのが辛く、吐き気を抑えながらツナギに着替え、笑顔で挨拶をし、業務を終える。
そんな日々を3ヶ月ほど続けたある日、母親とのある一件で心がポキっと折れたのです。
携帯と身分証明証を置いて出社するふりをして何処かへ出掛けます。ちなみに無断欠勤です。
死に場所を求め、ふらふら出歩き、自殺を実行しました。
したはずなのですが、そこで私の意識は途切れます。
気がつくとある河川敷でした。
心は不思議と穏やかで、「景色が綺麗だなぁ」「お腹が空いたなぁ」等とのんきな事を考え、家まで歩きます。
解離性遁走という言葉があるのですが、それに近い感じだったのではと思っています。
数百円も持っていなかったので、飲まず食わずで夏場に約5キロ歩き続け、やがて家に着いた私は家族が警察に通報しようか家族会議をしている場面に遭遇します。
そんな家族の心配をよそに(というか見ている余裕も無く)自分の部屋に行って丸2日間寝ます。
起きてからは無断欠勤、自殺未遂など自分の行いの大きさに気付いて鬱転。学生時代と同じく引きこもり、そのまま休職。
休職から復職先は事務職
休職期間は「休む」という字が付くものの、ひたすら自己との闘いだったと思います。長く暗い日々が続き苦しんでいました。
そんな中、会社が外部委託している会社の心理士との面談を通して生活管理、自己の見つめ直し、復職訓練を行って短時間のリハビリ勤務を3ヶ月ほどした後に正式に事務職として本社配属となりました。
引きこもりだったこともあり、電話に出るどころか電話の音すら怖かった私が今では誰よりも早く電話に出て応対しているのは軽く驚きです(笑)
勿論復職までトントン拍子に行くわけもなく、会社からの連絡や封筒を見るだけで気分が悪く部屋から出られなくなったり、復職訓練中にスーツ姿の人を見るだけで怖気づいて帰ったり、躓いたことは何度もありましたし、これからもあるのでしょう。
その度に助けてくれたのは(家族以外の)周りの方々だったのです。
友達、職場の人、心理士に恵まれた私は少しずつ少しずつ前へと進み復職を果たしました。
職種も勤務先も人間関係も初めてだらけの私が職場に馴染めたのは人に恵まれていたから、と心から思いますし異動してからもその方々とはよく会って話をします(^^)
エンジニア時代の知識や経験を活かせる部署への異動と再休職、記憶の混濁
本社に正配属されてから1年ほど経ち、事務の仕事に慣れた頃異動を言い渡されます。
正直、環境の変化に弱い私は異動がとても嫌でした。同時に、異動先は今までの知識や経験を活かせる、エンジニアを支える部署だったので期待もありました。
そこでも職場の人に恵まれ、明るい話を聞きながら楽しく仕事をしておりました。
慣れた人でないと見づらい書類を見やすくするためクリアファイルに油性ペンで線や数字を書き込み、そのクリアファイルに入れるだけでどの順番でどの数字を打ち込んでいけば良いのか一目で分かるよう自分なりに工夫もして充実しておりました。
お昼を毎日誘ってくれる先輩がいて、その方のお話を聞くのがいつも楽しみでした。
性格はサバサバ系で、とてもお子さんやご家族を大事にされているお方。一言で言えば肝っ玉お母さんといった風で、仕事でもとても頼りになるお方で心から尊敬しておりました。
いつものようにお話を聞いて、ふとした時にある疑問が浮かびます。
「あれ?私が子供の頃って母親からどんな事、されてたっけ…?」
考えついてはいけなかったのでしょうが、思考は止まりません。過去に潰されるかのように一気に駆け巡ってきました。
・20時〜4時(酔って寝るまで)お酒を呑んだ母親から正座と肯定を強要させられ、罵声を浴びせられる
・母親に自分の欲しいものを言うと、それはアンタに似合わない(或いは恥ずかしい)からコレにしろと強制的に変えられる(もしくは与えられ
ない)
・毎日激しい夫婦喧嘩で怒声、ヒステリックな金切り声、皿の割れる音、衝撃音に怯えながら寝た振りをする
・寝ていても自分の部屋の襖がバーンッ!!と鳴るほどの物凄い勢いで開けられ、リビングに引きずり出され、いつもの時間まで正座
・思春期、反抗期真っ只中の兄が自分の手を省みず辺りの壁を破壊、血だらけの手と家を目の当たりにする
・アイシテルと言う言葉と罵る言葉を同時に言われる
・酒に酔った母親からされた事や私が介抱したことを次の日に言えば「そんな事はしていない!嘘つき!」と怒鳴られる
挙げればキリが無いですが、それでも私はコレが日常であり”当たり前”だと思っていたのです。
日常茶飯事で慣れてしまったのかな、と思っていましたが、どうやらそういったモノから身を護る為に麻痺させる働きをするそうです。
麻痺させるというのはネット記事からです。
当たり前だと思っているから人に相談する発想もありません。
蓋をしていた上記記憶が突然、暴力的に襲ってきたといったら言い過ぎでしょうか、その日から不眠が続き私は会社で倒れてしまいます。
今度は有無を言わさず大きい病院の精神科へ入院。休職へ。そして毎日の定期服薬も始まります。
家族(とは呼びたくないですが)や会社から切り離された入院生活は穏やか、の一言でした。
が、詳細は覚えていませんが、ある日自信喪失をする程の"何か"があり、自分の病床から戸籍に関わるモノ全て破棄或いは隠し、ベッドに倒れ込みます。
次に起きた瞬間の光景や感情はハッキリと覚えています。
穏やかな白。ただそれだけです。自分の名前も、何故病院のベッドに寝ているのかも何もかも分かりませんでした。
その時私が描いた絵は失くしてしまいましたが、砂浜の下にキラキラした宝箱が隠れていて、とても魅力的だけれどその途中にはガラス片やナイフ等の鋭利なモノが落ちていて拾えない、拾いたくとも拾いに行けば、己が怪我をしてしまう。
恐らく宝箱は私の大切な記憶で、箱を開けるには恐ろしい記憶にも触れなければならない、というのを無自覚に絵で表現していたのでは無いかと思います。
この不思議な体験は半日〜1日程で終わり、偶々面会日だった会社と関わりの有る心理士さん以外には知られていません。
記憶こそ戻ったものの、上にも書いたように、この出来事以前と後で私の中での記憶の"在り方"が変わります。コレより前は他人事の記憶でどれだけ辛かったモノも「大変だったね」と何処か冷めた感情で振り返る事しか出来ません。
解離性障害の顕著な発症と各人格紹介
そして”2回目の休職前の私”と”それ以降の私”で大きく異なるのは記憶の在り方だけではなく、性格も変わっています。
以前は勝ち気で堂々とし男勝り、融通が利きリーダシップに溢れる、女性整備士を絵に描いたような性格、気質をしていたのですが、現在は真逆の従順、融通が利かず生真面目、消極的な性格で人前に立つことは苦手なコツコツタイプ。
この辺は解離性障害の影響かと思いますし、人格の名前もあります。
・勝ち気で堂々とした女性人格、椿(ツバキ)
・今の生真面目な女性人格、空(ソラ)
・飄々として掴みどころがなく周りの女性を護りたい両利きの男性人格、冬馬(トウマ)
・絵を描くことが好きで、記憶、記録を司る繊細な心の持ち主な女性人格、秋葉(アキハ)
・人に尽くす事が好きで激しめの恋心を内に秘める女性人格、夏樹(ナツキ)
私の下書きから友達に描いてもらったそれぞれの私がなりたい、やりたい
姿格好のイメージを貼らせていただきます。
私視点なので空の絵はありませんし、他にも何人か紹介できてない子もいますが(笑)
画像
左上が椿、右上が夏樹
左下が秋葉、右下が冬馬
長引く入院生活、やがて各人格を認識できず忘れていくようになる私
季節の巡り秋冬の様子を窓からでしか実感できない日々が続く中、私にある変化が起きます。
ストレスや外界から離れ落ち着いた状態が続いたことで安定してきたのか、紹介した人格の存在を認識できなくなります。
統合した、と言う程ではないのでしょうが、今の私、空に落ち着きます。
どんなに呼びかけても、反応が無い椿や冬馬達…
それ迄は其々の好むものを身に着けたり、見たり、意識すれば何となく交代(人格交代の事をスイッチと呼んだりもするようです)できていたのに、彼らの意識を何も拾えなくなります。
この時の寂しさは計り知れず、独りになった私は喪失感から涙を流します。
安定が認められ、退院し最初の休職と同じような復職プログラムを進めていく内に、何故か私は彼らのことを忘れていくようになります。
薄情な話ですが、私は双極性障害のみで入院し、治療をしているのだ(つまり解離性障害は無かった)と勘違いまでするように。
復職し、仕事に追われていく中で完全に解離性障害の事を忘れてしまいます。
別の記事でも話しましたが、私は解離性障害に何度も救われているのです。
幼少期の耐えられない仕打ちを助けてくれたのは記憶を代わりに請け負ってくれた椿のおかげですし、自殺が未遂で終わったのも実行した私から交代して止めてくれた誰か(恐らく椿)、男性陣に囲まれる男性社会の中で負けずにいられたのは冬馬のおかげです。
しかしそんな大切な彼らの存在、助けられたことをすっかり忘れて業務に没頭していきます。
そんな彼らとの再会は約10年後の休職、家と会社のある人に追い詰められた時となるのですが、それはまたの機会に。
今回もまた尻切れトンボ且つ長く長くなりましたが最後までお読みいただいてありがとうございます。
ストレス溜め込むと碌なことにならないので、適度に適切に解消するのが良いです。
では皆様、今日はこの辺で。良き夢を。
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