かつて世界を救った勇者と、彼女に敗れた魔王。
脅威が去った世界は、勇者にも優しくありません。
飢えと孤独の中でも誰をも憎まず、ただ世界の平和を願い続ける少女。
その心の奥底で、勇者に寄生するように潜んだ魔王は、彼女の揺るがぬ光に困惑し、やがて変わり始めます。
まだ、読み始めですが、2人に絆が生まれ、優しい展開をしていきます。
猫の姿で蘇った魔王は、世界から不要とされた者同士として出会います。
個人的には”猫”というのも好きです(笑)
戦いの果てに残ったのは、憎しみでも栄光でもなく、静かな旅路と小さな絆。
これは、世界に捨てられた二人が、もう一度生き直すための優しい物語です。
これからも読んでいきますが、ぜひお薦めしたい作品です。
この作品の一番の魅力は、あまりにも清らかな勇者の心と、その強さの根源です。美しい心の描写がこんなに素敵な小説は珍しいです。序盤で大きな事件が起きて派手なことは起き、そこでも勇者の美しさは描かれますが、全編通して、それが多方向から表現されます。私はこの勇者に(人として)惚れました。
そして、この勇者に惚れたのは私だけでなく、魔王様もやがて惚れてしまうのです。とはいえ愛とか恋とかではなく、武人として。
そして、勇者と魔王は二人で、勇者ではなく、魔王ではなく、旅をします。まぁまぁ珍道中でコミカルです。楽しいです。お勧めします!