第1期 第5話 『黄金と野獣の狂宴』
【場所:ノモンホ要塞・中央大通り】
(足臭の魔力混じりの重拳を受け、吹き飛ぶすぎもん。かなるの密かな妨害により、すぎもんは地に伏し、戦場の視線は失望に変わる)
かなる:すぎもん君! ああ、なんて無様な……! 誰か、早く彼を救護班へ!
聖軍兵士A:もういいですよかなる様! あの無能を助けるより、今はあの怪物を……!
足臭:ガハハハ! 最高の気分だぜ! 命を燃やすってのはこういうことよ! さあ、次はお前だ、聖者様よぉ!
(足臭がかなるへ向かって突進しようとしたその時、戦場の空気が一変した。不敵に笑うささが、一歩前に出る)
ささ:……ねえ、もういいんじゃない? かなるの「お芝居」も、あの足の臭い人の「独りよがり」も。ねえ、ゆうにく?
ゆうにく:……(静かに立ち上がり、胸を叩く)うほ。
のあさん:……(目を見開く)くるか。野生の王が。
ゆうにく:……「原始の咆哮(プライマル・ビースト)」!
(ゆうにくの咆哮と共に、彼の筋肉が膨張し、毛皮が全身を覆う。わずか数秒で、大通りを埋め尽くさんばかりの「巨大なゴリラ」へと変貌を遂げた。その気力出力は、リミッターを外した足臭を遥かに凌駕している)
足臭:なっ……!? なんだこの化け物は! 俺の気力を圧倒してやがる……!
ささ:……さあ、掃除の時間だよ。「黄金の排泄(ゴールデン・ドロップ)」!
(ささが左手を振ると、空中に巨大な黄金の塊が出現し、足臭の頭上に降り注ぐ。それは凄まじい悪臭を放ちながら、足臭の視界を完全に奪った)
足臭:うわっ、汚ねえええ!? 目が、鼻が……っ!
ゆうにく:……(無言で、丸太のような腕を振り抜く)
(ドゴォォォォォン!! という衝撃音。ゆうにくの一撃が、足臭の腹部を正確に捉えた。リミッターを外した足臭の肉体ですら、ゆうにくの暴力的な気力の前では紙屑同然に弾け飛ぶ)
足臭:カハッ……バ、バカな……俺の命を懸けた力が……猿一匹に……っ!
(足臭は城壁の奥深くまで叩きつけられ、沈黙した。あまりの光景に、聖軍の兵士たちは歓声すら上げられず立ち尽くす)
かなる:……(完璧な笑顔を維持しているが、瞳の奥が冷たく光る)すごいね、二人とも。まさかこれほどの力を持っていたなんて……。
ささ:……ふぅ。疲れた。ねえ、ゆうにく。もう5分経つよ。
(ゆうにくの身体から蒸気が上がり、急速に人間の姿へ戻っていく。それと同時に、彼は糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた)
のあさん:……やはりな。あれほどの気力を使えば、反動は免れん。**「完全麻痺」**か。
聖軍兵士B:おい見ろ! 敵の残党がまだ残ってるぞ! 動けないゆうにくを狙ってる!
(足臭の部下たちが、チャンスと見てゆうにくに襲いかかる。すぎもんはまだ立ち上がれない)
ささ:……やれやれ。仕方ないなあ。「黄金の聖域(ゴールデン・サンクチュアリ)」!
(ささが右手をゆうにくの肩に置く。眩い黄金の光がゆうにくを包み込み、次の瞬間、麻痺していたはずのゆうにくが目を見開いて立ち上がった)
ゆうにく:……(何事もなかったかのように雑兵を睨む)
のあさん:……馬鹿な。あの麻痺を瞬時に飛ばしたというのか?
ささ:……ふふ。これ、1日5回しか使えないんだけどね。ゆうにくの「デメリット」を消すのは僕の役目なんだ。……あ、でも自分の疲れは消せないから、僕はもう寝るね。
(ささはその場に座り込み、欠伸をする。ゆうにくとささ。二人の規格外な連携の前に、戦場は沈黙に包まれた。しかし、その陰ですぎもんは泥を噛み、かなるは次の「罠」を静かに練っていた……)
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