過去より輝く旭日記
洗濯一郎
第一部 地球に輝く旭日
第1話
人類は進化してきた。
火を持ち、文字を持ち、国を作り繁栄した。
三度の世界大戦を経て世界協調時代へと舵をきった2040年
それから110年。
短いようで長い期間。
人類は宇宙へ進出し、様々な星へ植民して繁栄をつづけた。
人類の夢を達成した彼らの優越は長くは続かなかった。
2150年。アメリカ合衆国保有第401惑星アメリカ宇宙軍宇宙第364基地
突如として現れた生命体によって基地は全滅した。
カメラに捉えられたのは、灰色でスラッとした体形の人間に近い生命体。
身長は200センチ前後と言ったところだろう。
その目は冷徹、残酷さをカメラ越しに確認できるほどだった。
即座に国連にて緊急会議が行われ人類全力を持ってこれを撃退しようとしたが、相手の技術は100年先を行っていた!
そして地球は宇宙人の手に堕ちた。
人間は宇宙人の奴隷となったのだ・・・
その宇宙人の名はマジーン
遠く離れたマジーン星から来たとされている。
「オルゴス様、見せしめにこの日本と言う高い技術力を持った地域を消し炭にするのはどうでしょう」
長髪白銀の女が日本列島を指さす
「カーミア、それはいい考えだ」
オルゴスは邪悪な笑みを浮かべる。
ある国、日本という国が保有していた星を攻めた時、その精密な攻撃と他の国と同じ兵器を使いながらも高い整備性、高い信頼性を持っており、艦隊に少なくも損害を与えた国。危惧する必要のある国だ
「あの時の屈辱、ここで晴らさせてもらおう」
「諸君!今私が囲った範囲を消し炭にせよ。早急に」
「はっ!早急に対処いたします!」
カーミアは戦艦から発射された強力な飛翔体を目で追う
それは音速とまでは行かずとも、程度によっては星一つを破壊する力を持つ。
オレンジに発光する飛翔体が大気圏を突破していく。
その瞬間白色の光が日本列島を包み込む。
それは飛翔体が着弾したのではなく日本の防衛システムが発動したものであった。
カーミアはチッと舌打ちするが次の瞬間地球がオレンジの光に包まれたかと思えば、きれいに日本列島が抉り取られていた。
■
「マジーンの軍が地球へと接近している」
日本ではいつも通りの日常が繰り広げられていた。
それが戦時下でもだ。
それが日本の良い所であり悪いところだ。
突然オレンジ空に宇宙船が見えたかと思えば、オレンジの光が降り注ぐ
何も反応しない。
こちらに来ると分かっていても反応が出来なかったのだ。
「マージンめ!降伏後も我々を攻撃するかっ!」
日本の防衛システムが起動し、防護フィールドと迎撃システムがオレンジに輝く飛翔体を潰しにかかるが無力だった。
総理大臣はただ茫然とそのスクリーンに映る惨状を見るしかできなかった。
防護フィールドが粉々に割れる
「おのれっ、このままやられてたまるかっ!1000年以上前から守られてきたこの国を、この歴史を!こんな小さな光でっ!た、ただで、ただで日本が消えると思うなーっ!!」
総理大臣がバンと司令室の机を叩く
地上では悲鳴が聞こえ、建物が防護フィールドの破片でバラバラになる。
そして光が辺りを包み込み日本列島はこの星から消えた。
地上にいた人間は一瞬のうちに溶けて消えた。
地下にに避難しても同じだ。
変わらない。
岩盤に押しつぶされたのちに高温によって気化してしまうだけだ。
生き残った離島も徐々に衝撃によって発生した大きな津波によって海底へと飲み込まれていく。
日本列島の破片は世界中へと散らばり、隕石となって降り注ぐのであった
■
「オルゴス将軍、残党潰しに向かいましょう。どうやら分隊が手こずっているようです」
「しぶといなぁ」
戦艦バラスカスとその付随艦が進路を反転する
「地球は適当に3隻選んで支配させろ。いや、カーミア。地球人の処理は君に任せよう。偉大なるマージン星のためにこの生命体を活用しろ。早急に」
「お任せくださいオルゴス様。早急に、支配と活用を開始します」
「そうだ。早急にだ」
オルゴスは満足したように笑い、飲み物を手にする。
これで地球人とやらもあと少しよ
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