見えない脅威

*** 見えない脅威 ***


塩見先輩:これは…… ひどい有り様だね。


 射風大学は、魔女を倒すために軍事作戦に出たようです。島内に横たわる無数の巨大な槍、いくつもの爆風の跡……


璃胡先輩:まずいことになったわ。射風沖を進んだはずの香山を見失ってしまった。このままでは大学はいよいよ強行手段に出るわよ。

塩見先輩:あぁ…… そうですね。


私:強行手段って……

璃胡先輩:第二次言論の炎よ。

私:えっ!?

璃胡先輩:嫌な気配はしてたけど、大学が鍵を握っていたのね。行方の分からない香山に対して、範囲攻撃を仕掛けるつもりなのよ。

私:でも、そんなことしたら……

璃胡先輩:なにが起こるか分かったもんじゃないわ。なんとしても阻止しないと。

塩見先輩:香山の居場所さえ分かればね……


 そこで私は、あることを思い出しました。


私:あの、私、できるかもしれません。ほたるさんの居場所…… 私、ほたるさんの匂いが分かります。運が良ければ、海上で方角くらいは分かるかもしれません。

璃胡先輩:あなた、正気なの……? 香山は今海の上を高速移動してるのよ? 相手はまさに怪物だと思いなさい。

私:海上では、匂いのノイズになるものが少ないです。それに、ほたるさんがおそらく高速移動をしたであろう後の状況でも、匂いはごまかせてませんでした。


璃胡先輩:そんな無茶な……

塩見先輩:璃胡先輩、彼女に賭けませんか?

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