海だより
*** 海だより ***
一夜明け、私のいる町の宿泊家屋に塩見先輩が訪ねてきました。
塩見先輩:やあ、多匂さん。
私:塩見先輩! 会いたかったです!
塩見先輩:ごめんね、しばらく一人にしちゃって。いやぁ、射風でも色々あってさ。私が参加予定だった討論大会、後半にヒップホップもやる予定だったんだけどなぁ。みかん先輩と璃胡先輩が島に戻ってから色々あって、私も締め出されちゃったし。報告も兼ねてこっちに来たよ。
私:お二人は無事なんでしょうか……
塩見先輩:心配しないで。あの二人なら大丈夫。大学は香山を捕まえようと躍起になってて、二人のバックについてるから。多匂さんは急なことで混乱しっぱなしだよね。本当にごめんね。
私:謝るのは私のほうです。危険人物を目の前にしてたのに、なにも気付けなくて…… 本当にごめんなさい。
塩見先輩:しかたないよ。多匂さんは悪くない。謝らなくていいから。
塩見先輩は泣きだしそうな私を宥めてくれました。私は落ち着きを取り戻して、話しはじめました。
私:あの、私から訊きたいことが…… その…… 魔法についてはいつから分かってたんでしょうか。魔女の目的は? どうやったら魔女を捕まえられるんでしょうか。
塩見:魔法、魔女…… ああ、それね! 私もよく分かってないけど、多匂さんの言う魔法は、最終規格が特殊言語学規約に指定してて、大学では間もなく『敵性言語』と見做されるだろう存在。魔女・香山は、その危険な方法論を世界に拡散しようとしてると思われる。だから、大学は香山を『処分』しようとしてる。
私:おおごとみたいですね……
塩見先輩:みかん先輩と璃胡先輩はね、以前から魔法を研究してたんだよ。それで戦闘能力も高いから、大学は二人に香山討伐命令を出したんだと思う。
私:私にできることはないんでしょうか……
塩見先輩:私たちは、今はじっとしてるしかないね。
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