【月刊】怪奇の指南書-特装版- 九州の異常な怪奇について

幸坂 陽向多

第1話 【恐怖】突然送られてきた奇妙なFAX


題  身勝手ながらすいません。

お金も要りません、名誉なんてもってのほかです。

ですが、私はこの話を一人で持っておくわけにはいきません。この話を回さないといけません。

そうしなければ私は気が狂ってしまい、今にも飛び降りてしまいそうです。

この文字を打っている私は少し狂乱状態にあります。拙い文章になることは重々承知の上で送らせていただきます。ですが、一つだけ忠告したいことがあります。くれぐれもこの話を[1]?版する際、目をつけられな[2]?[3]ください(一部文字化けのため解読不可)



この話は私が体験したお話です。

じりじりと肌が焼けるような暑さの日でした。

その頃はまだ高校生で、お遊びムードから受験ムードに切り替わる境目でした。

その頃、近所で殺人事件が起きました。

ニュースでは、【(人物名のため規制)殺人事件】と呼ばれていました。

この殺人事件は少し特殊で、少し曖昧な部分がありました。まず第一に、犯人はある境を越えた段階で徐々に足先から消えていった点。

次に、犯人が防犯カメラに写った時の顔がずっとニタニタと奇妙な笑いを浮かべていた点です。

さっきも出てきたある境というのは、なんというか、よくない場所。と言ったらアバウトすぎますけど、ほんとにそんなふうにしか言えないような場所なんです。…そこは俗に言う自殺スポットだったんです。ここら辺の街にはバスの代わりに路面電車が走っていて、よく私も乗るんですけど、半年に一回くらい、路面電車に自分から突っ込んで死んでしまう人がいるんです。

…話が少し逸れてしまいましだが、この路面電車の線路を殺人事件の犯人が走り抜けた直後、朝から消えていったんです。まるで異世界に行ってしまったみたいに。若い人はその話を信じず、ただの見間違いだとニュース番組を嘲笑ってました。ですが、60代半ば以上の人は口を揃えて【ソトノニタノボウズ】だと信じて止みませんでした。

私含む若い人は【ソトノニタノボウズ】という言葉を当然知らないので、ポカンとしていました。

その【ソトノニタノボウズ】をインターネットで検索してもなにも出てきません。

……一旦今日はこのくらいにしておきます。また明日、お送りいたします。宛先が不明なのは、怖いからです。お許しください。

 



     

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