第四章:甘美な服従

それでもユウスケはやめられなかった。42歳から65歳まで、様々な年齢の女性たちと関係を持ち、その多くとは今でも良好な関係を「キープ」していた。彼がたまらなく感じるのは、親と子、あるいはそれ以上の年齢差がありながら、年下の自分に甘え、時には泣きながら服従する彼女たちの姿だった。


58歳の教師・薫は、職場では厳格な管理職だったが、ユウスケとのデートではまるで少女のように無邪気にはしゃぎ、彼の意見に従った。「ユウスケ君がそう言うなら、そうしてみるわ」。その言葉に込められた信頼と、少しの依存が、彼の自尊心をくすぐらずにはいられなかった。


金銭面では、彼は一貫して受け身だった。基本的に金が目的ではない。むしろ、自分から奢ることが多い。それでも、65歳の資産家の主婦・律子は、彼がちょっと見つめた腕時計を次のデートでプレゼントしたり、「これで美味しいもの食べてね」とこっそり現金をポケットに忍ばせたりした。「あなたは私の大切な『少年』なんだから」と彼女は微笑んだ。ユウスケは複雑な思いを抱えつつも、その慈愛に包まれる感覚を拒めなかった。


「不倫はよくない」。彼も頭では理解していた。だが、自分を必要とし、喜ばせてくれる女性たちと、互いに満たし合う関係は、単なる欲望以上の何かがあるように感じられた。「未成年と関係を持って犯罪者になるよりは、まだ社会的に許容される範囲じゃないか」。そんな言い訳が、時折心をよぎる罪悪感をかき消した。

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