テイク2
その報せが駆け込んだ瞬間、織田信長は立ち上がった。
その眼には、恐れも迷いもない。ただ、燃えるような闘志だけが宿っていた。
「そうであるか。出陣! 皆の者、ついてまいれ!」
家臣たちが慌てて追いすがる。
「殿、どうかお待ちを! 軍議を――」
「待たん! 時が勝敗を決める!」
信長は木曽馬に飛び乗り、一騎、風のように駆け出した。
その背中は、誰よりも小柄で、誰よりも大きかった。
◆
桶狭間へ向かう道中、信長はふと馬を止めた。
空は曇り、風は湿り気を帯びている。
戦の前触れのような空気が漂っていた。
そこへ、黒い影が地を裂くように現れた。
「ちょろちょろと……だが、所詮ネズミ!」
間者が立ちはだかる。
信長は名刀を抜き、迷いなく斬りかかった。
斬撃は鋭く、間者は一瞬で沈んだ。
「退け。次がある」
信長は血を払うように刀を振り、前へ進んだ。
◆
しかし、次に現れた影は先ほどとは違った。
その気配は重く、冷たく、まるで闇そのものが形を成したようだった。
「影者めが表になど出てきよって……暗い地獄に第六天魔王があないして遣わそう!」
忍者。
その武威は百を超え、ただならぬ殺気を放っていた。
信長は槍を持たぬまま、拳を握った。
「来い」
殴打音が響き、忍者は後退した。
だが、忍者の拳もまた重かった。
信長の頬を打ち、血が滲む。
「ほう……やるではないか」
忍者は無言で迫り、再び拳を叩き込む。
信長の命脈が削られていく。
だが信長は怯まない。
名刀を抜き、渾身の一撃を放つ。
「散れ!」
斬撃は忍者の胸を裂き、影は地に沈んだ。
◆
「殿ーっ! 藤吉郎、ただいま参上!」
泥だらけの木下藤吉郎が駆けてきた。
その顔には、どこか子犬のような必死さがある。
「この藤吉郎、機転なら負けませぬ!」
信長はうなずき、国友筒を受け取った。
その重みは、戦場の未来を変える力そのものだった。
藤吉郎も刀を受け取り、二人は並んで進む。
◆
だが、再び忍者が現れた。
「影者めが……暗い地獄に送ってくれよう!」
忍者の拳が信長を襲い、信長の命脈は危険域に達する。
藤吉郎が前に出て、必死に応戦する。
「殿を守るのは、この藤吉郎の役目!」
藤吉郎の拳が忍者を揺らし、信長の名刀が再び閃く。
忍者は倒れた。
◆
信長は孫子の書を読み上げ、己と藤吉郎の武威を高めた。
その声は、戦場の風に乗って響き渡る。
「兵は詭道なり……」
その言葉は、まるで戦場そのものを揺るがすようだった。
◆
そこへ、佐々成政が駆けつける。
「殿、この成政、忠義を尽くしてご覧いれようぞ!」
成政は長篠一文字を受け取り、刀を構えた。
その姿は、まさに忠義の化身だった。
だが、またしても忍者が現れる。
「影者めが……!」
成政が先陣を切り、忍者に斬りかかる。
藤吉郎も続き、信長は国友筒を構えた。
轟音が響き、忍者の体が揺れる。
最後は成政の一撃が忍者を沈めた。
◆
「殿、この朱槍に懸けて、義元の首あげてみせまする!」
前田利家が駆けつけた。
その朱槍は、戦場の中でもひときわ鮮やかだった。
成政の忠義が発動し、武威が上がる。
藤吉郎も利家も続き、三人の武威が一斉に高まった。
信長はその姿に胸を打たれた。
「大儀である。皆の者、続け!」
その声には、仲間への深い信頼が滲んでいた。
◆
そして――戦場の空気が変わる。
「東海一の弓取りとて恐れるに足らん!」
今川義元が姿を現した。
豪奢な装束、威厳ある姿。
その武威は百七十。
まさに大名の中の大名だった。
藤吉郎が先陣を切り、義元に斬りかかる。
義元は微動だにせず、反撃に転じた。
「小癪な……!」
義元の拳が信長を襲う。
その一撃は重く、鋭く、まるで雷のようだった。
信長の命脈が――尽きた。
◆
「殿……?」
藤吉郎が振り返る。
成政も利家も、信じられないという顔をしていた。
信長は、静かに地に伏していた。
風が吹き抜ける。
その風は、まるで戦国の世が泣いているかのようだった。
藤吉郎は拳を握りしめた。
「殿……必ず、この藤吉郎が……」
その声は震えていた。
だが、その震えの奥には、確かな炎が宿っていた。
信長の死は、終わりではない。
ここから始まる者たちがいる。
忠義を胸に、覇道を継ぐ者たちが。
戦場の風は、静かに、しかし確かに、次の時代の到来を告げていた。
――――――――――――――――――――――――
今回はゲームオーバーですね。
敵の初期装備データを入れてないので、拳で語ることが多いのはご愛嬌ってことで、ちょっと楽しくなりました。
これなら、1日に1000話は書けます。
自動プレイのゲームなので、そう言う感じですね。
運営からの常識的な範囲ということなので、連載しても一日に6話程度にしておきたいと思います。
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