晴れのち雨。
黒羽冥
第1話晴れのち雨。
『おお………今日はめっちゃ天気がいいなあ』
そう言いながら空を見上げている俺。
『ねえ………今日って雪予報もあるみたいよ……傘持っていった方がいいわよ?』
『あ………ああ……………そうだな。』
俺はそう言いながら傘を手にしようとする。
だが…………。
俺は傘を手にしようと傘立てに手を伸ばそうとする…………だけど…………。
どうしてもその手を止めてしまう。
『…………………これ………傘……………なのか?』
俺の目の前には傘立てがある。
そして傘立ての中には傘が数本並んでいる。
だけど……………俺の手はそこで止まってしまう。
そう………それは傘と呼ぶには見た目に違和感ありありで、取っ手部分が太い一本が混ざっていた。
『これって……人間の足………じゃねえのか?』
でもどういう訳か……俺は傘………いやその足?に手を触れようとしている………そして俺が取っ手部分に触れた瞬間…………何故か毛の様な物に触れた感覚…… すると傘の取っ手部分がぷるぷると震えていた。
『これは一体……………………なんなんだ………?』
俺は傘の肌色の取っ手部分を掴もうとする。
その時。
ビクンっと傘の取っ手部分が震える。
俺の手には毛と温かな肌に触れたような感覚を覚える。
なんだこれは……あまりにも気持ち悪いではないか。
俺の手には汗のようなベトベトする肌のような感覚が残る。
俺は意を決し………傘の取っ手部分をグッと掴む。
そしてゆっくりと傘を引き抜いていく。
気持ち悪い感覚に堪え……引き抜いていくと………………やがて傘の部分が見え始めて来る。
それは薄茶色の紙で出来た傘の部分が見えてくる。
『おおっ………………これはまさか……………。』
そして俺が一気に傘を引き抜くと………………。
それはまさかの『から傘お化け』だった。
『うおおおおおーーーーーーーーーっ!!??これは!!!?????』
◇
◇
◇
俺はハッと目を覚ます。
『はあはあ…………………そうか…………そりゃそうだよな………………夢だろ夢に決まってる。』
だが俺は嫌な予感を感じ…………。
傘を持っていく事に悩む。
◇
◇
◇
そして十分後。
俺はあの夢を思い出し………………………傘を持っていく事を諦めた。
『やはり天気がいい方が…………………いいよな。』
帰りにずぶ濡れになった事は言うまでもない。
晴れのち雨。 黒羽冥 @kuroha-mei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます