第3話 彼女の事が

アマナの甘い味と香りに包まれながら、伊織はゆっくりと意識を手放していったのです。

そして、二人はお互いの愛を確かめ合うように、何度も唇を重ね続けたのでした。

その後、二人は手を繋ぎながら家路についたのです。

アマナは幸せそうな表情で微笑んでいました。

伊織もそんなアマナを見て嬉しくなりました。


「ありがとう、アマナ」

そう、彼女は感謝の言葉を口にしましたが、その言葉は彼女の耳に届くことはありませんでした。

なぜなら、もう既に意識を失ってしまっていたからです。

しかし、彼女はとても満足そうな表情を浮かべていました。

アマナは伊織を優しく抱き抱え、家まで連れて帰ったのでした。


そして、彼女の部屋に入りベッドに寝かせてあげました。

アマナは自分のベッドに伊織を寝かせると、その隣に横になったのです。

そして彼女を抱きしめて眠りにつくことにしたのです。

翌朝、伊織は目を覚ましましたが、まだ頭がぼーっとしていて上手く働かない状態です。

そんな時でもアマナは優しく接してくれましたので、伊織はとても嬉しかったのです。


「おはよう、アマナ」

と、伊織は挨拶をしました。

アマナは笑顔で答えます。

「はい、おはようございます」

そう言って彼女は優しく頭を撫でてくれました。


とても幸せな気持ちで満たされていくのを感じました。

アマナは微笑みながら言いました。

「朝ごはん出来てますよ」

そう、アマナは自分の家で朝食を作って待っていたのです。

テーブルの上には既に料理が並んでいました。


どれも美味しそうで食欲をそそるものばかりでした。

伊織は、席に着くと早速食べ始めました。

一口食べる度に幸せを感じるような美味しさでしたが、その中でも特に気に入ったものは、やはりアマナの作るスイーツでした。

彼女の愛情がこもった手料理はとても美味しくて、伊織はつい食べ過ぎてしまったほどです。

食事の後片付けを済ませた後、アマナは伊織に言いました。


「今日は天気もいいし公園にでも行きませんか?」

そう、アマナは笑顔で言ったのです。

伊織は少し考え込んだ後返事をしました。

「うん、行こう!」

二人は手を繋ぎながら公園へ向かいました。


歩きながら会話を楽しむ二人の姿は、まるで仲の良い姉妹のようでした。

公園に到着すると、アマナは遊具などには目もくれず、木陰の方へ歩いていきました。

そして、そこに座り込むと伊織を手招きしました。

伊織も彼女の横に腰掛けると、アマナは突然キスをしてきたのです。

それはとても情熱的で甘い口づけでしたが、同時に少し不安な気持ちにもさせました。


なぜなら彼女はまだ水鉄砲で悪を撃つ夢を諦めていなかったからです。

そのことがどうしても頭から離れなかったのです。

しかし、そんな思いはすぐに消え去りました。

今はただアマナの愛情に身を委ねようと決めたのです。

二人はしばらくの間抱き合っていましたが、やがてゆっくりと離れていきました。


「ねえアマナ」

そう切り出す伊織の声は震えていて緊張している様子が伝わってきます。

それでも勇気を出して続けた言葉は、とてもシンプルでストレートなものでした。

「私はあなたの事を愛しているわ」

その言葉を聞いた瞬間、アマナは驚きの表情を見せましたがすぐに笑顔になりました。


そして彼女も同じ言葉を返すのでした。

「私もあなたを愛しています」

そう言って再び唇を重ねたのです。

今度はお互いを求めるような激しい口づけとなり、お互いの舌を絡ませ合いました。

アマナの唾液はとても甘く、伊織はその味に夢中になり何度も求めてしまいます。


アマナはそれに応えるように舌を動かし続け、二人の体は次第に熱を帯びていきます。

そして、ついに限界を迎えた二人は同時に倒れ込みました。

そのまましばらく抱き合った後、アマナは立ち上がり言いました。

「今日はこの辺で帰りましょう」

彼女はどこか寂しげな表情を浮かべていましたが、それは決して嫌な感情から来るものではありませんでした。


なぜなら彼女もまた同じ気持ちだったからです。

伊織も立ち上がりながら笑顔で頷きます。

「うん、また明日ね」

そう言って二人は帰路につきましたが、その間ずっと手は繋いだままでした。

その温もりを感じながら家路につく二人の表情はとても幸せそうなものでした。


翌日以降も、アマナは毎日のように伊織の元を訪れては、色々な話を聞かせてくれました。

時には悩み相談に乗ってくれたりと、伊織にとって頼れる存在となって行きました。

ある日のこと、伊織は学校帰りに友達と一緒に歩いている時に偶然アマナと出会ったのです。

その時アマナの隣には背の高い男性が立っていました。

年齢は40代前後といったところでしょうか。


男性はスーツを着ていて清潔感のある雰囲気を持っています。

男性の方はこちらに気づくと軽く会釈をしてきたので、伊織も同じように頭を下げて応えました。

男性は女性を連れているせいか、落ち着いた大人の男性といった感じです。

一方、隣にいる女性は黒いワンピースを着ており、髪型はロングヘアーで前髪が少し長い印象を受けます。

身長は170cm程度でスタイルが良く綺麗な顔立ちの女性ですが、その表情からはどことなく冷たさのようなものを感じさせます。


伊織は何故か気になってじっと観察していました。

そうするとその視線に気づいたようで、女性はこちらを見て睨んでくるではありませんか。

その鋭い視線を受けて、伊織は慌てて目を逸らしてしまいました。

それからというもの、アマナの事が頭から離れない日々を過ごすことになってしまったのです。

そんなある日のこと、伊織はアマナに誘われて喫茶店に行くことになりました。


伊織は、ドキドキしながら待ち合わせ場所に向かいました。

そして、ついにその時がやってきたのです。

伊織が店の前まで来るとそこには既にアマナが待っていてくれました。

彼女は嬉しそうな笑顔でこちらに駆け寄ってくると、そのまま腕を組んできました。

突然の出来事に戸惑う伊織でしたが、すぐに平静を取り戻すと彼女と共に店内へと入っていきました。


店内に入ると、そこには様々な種類のケーキが並べられているショーケースがありました。

どれも美味しそうで迷ってしまうくらいです。

しかし、ここは我慢しなければなりません。

なぜなら、今日はデートなのですから。

そんなことを考えているうちにメニューを選んでしまっていたようです。


気づけば目の前に紅茶が置かれていました。

それを見た瞬間、喉の渇きを覚えてしまいました。

そのため、すぐに飲んでしまいました。

その際、カップを口元に持っていく際にアマナの顔が視界に入りましたが、その時初めて彼女の服装が以前とは違っていることに気づきました。

今まではシンプルなワンピースタイプの服を着ていたはずなのに、今は黒色のミニスカートを履いており、上半身には白いブラウスを着ています。


首元にはピンク色のリボンが巻かれていて可愛らしい印象を与えます。

靴下は紺色のハイソックスで、足元は茶色のローファーを履いています。

全体的に清楚でありながらもセクシーさを感じさせる装いとなっています。

伊織は思わず見惚れてしまい、しばらくの間動きを止めてしまいましたが、ハッと我に返るとすぐに謝罪の言葉を口にしました。

しかし、彼女は気にする様子もなく笑顔を向けてきます。


そんな彼女の優しさに触れ、伊織はますます惹かれていきました。

それから二人は色々な話をしながら楽しい時間を過ごしました。

その中で一番印象的だったのは、アマナが語ってくれた自身の過去に関する話です。

それはとても辛い内容でしたが、それでも最後までしっかりと聞き終えることができました。

そして、全てを話し終えた後、アマナは涙を流しながら伊織に抱きついてきました。


突然の行動に驚きつつも、彼女を受け止めようと両手を広げますが、勢い余って後ろに倒れ込んでしまいます。

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エレガントなお嬢様は水鉄砲とチョコが大好き 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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