第18話 Sランク依頼でのさらなる強敵出現と仲間との連携、リオとの因縁決着の布石
カルナスの町に朝の光が差し込む。
川谷ゆうじは今日のSランク依頼に向けて、ギルド広間で仲間たちと最終確認を行っていた。
掲示板には「北方荒野の魔王級魔獣討伐」と掲示されている。
報酬は莫大で、成功すればギルド内での名声も飛躍的に上昇する内容だった。
「ついに……魔王級か」
拳を握り、ゆうじは静かに決意を固める。
広間では、サフィア、リーナ、エリオ、ミラ、そして新たに加わった魔法戦士のカレンが待機していた。
「今回は本気で行くわよ」
サフィアが微笑み、ゆうじは力強く頷く。
「皆で力を合わせれば、必ず乗り越えられる」
険しい北方荒野に到着すると、魔王級魔獣の咆哮が谷間に響き渡る。
その巨体は岩をも砕くほどで、Dランク冒険者のゆうじでも圧倒される威圧感だ。
「ここで……負けるわけにはいかない!」
変換スキルでステータスを最大限引き上げ、戦闘準備を整える。
戦闘開始。魔獣は鋭い牙と爪、さらに地面を揺るがす蹴りで攻撃を仕掛けてくる。
ゆうじは転移で攻撃をかわし、岩や木片を使って注意を逸らす。
仲間たちの魔法支援も加わり、連携は過去最高の精度に達していた。
その最中、リオ・ヴェルンが姿を現した。
「ついに会えたな……今日は本気で潰す」
ライバルの本気の眼差しが、ゆうじの闘志を燃え上がらせる。
リオは魔獣の攻撃を利用し、ゆうじに全力で挑んでくる。
「負けるわけには……!」
ゆうじは転移と変換を駆使し、筋力・素早さを最大限に活かして応戦する。
二人の戦いは荒野に轟く激しい一騎打ちとなる。
魔獣の咆哮とライバルの攻撃の中、ゆうじは転移で位置を変え、
変換で強化した能力を最大限活かして戦術を展開する。
仲間たちの支援が加わり、戦況は均衡を保つが、緊張感は最高潮に達する。
「これが……俺の力!」
限界まで引き上げたステータスで、攻撃を誘導し、魔獣とリオの両方を翻弄する。
戦闘の最中、カレンの魔法が魔獣の注意を引きつけ、サフィアとリーナが支援魔法で安全圏を作る。
エリオは剣技で魔獣の脚部を狙い、ゆうじは転移で背後に回って弱点を突く。
五人の連携は、まさに完璧に近いものだった。
激しい攻防の末、魔王級魔獣は討伐され、荒野に静寂が訪れる。
息を整え、ゆうじはSランク依頼での大規模戦闘をやり遂げた達成感を噛み締める。
報酬として得たゴールドを変換に回し、筋力・体力・素早さ・知力をさらに上昇させる。
リオは遠くからゆうじを見つめ、悔しさと認める光が混じる表情を浮かべる。
「……次は絶対に勝つ」
ゆうじも拳を握り、静かに応える。
「俺も……もっと強くなる」
帰路、五人は互いに笑顔を交わす。
仲間との絆、ライバルとの競争、スキルの成長――
すべてがゆうじの胸に力強く刻まれる。
夜、ギルド宿で一人、ゆうじは今日の戦いを振り返る。
「転移と変換、戦略と仲間の支援……これが俺の力だ」
国外追放から始まった冒険者生活は、仲間との絆とライバルの存在、
そしてスキルを駆使した成長で確実に前進していた。
異世界アストラリオでの冒険は、まだ序盤に過ぎない。
だが川谷ゆうじの物語は、仲間とライバル、Sランク依頼の連続挑戦を糧に、
確実に次のステージへと加速していくのだった。
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