第11話 Sランク依頼本格始動とライバルとの初ガチ対決


カルナスの朝は、町全体が活気に満ちていた。

川谷ゆうじはDランク昇格後、初めてのSランク依頼の案内に胸を高鳴らせる。


「これが……Sランクか」

掲示板に貼られた依頼は、王都近郊の山岳地帯で暴れる大型ドラゴン討伐。

報酬は莫大で、冒険者としての評価も大きく変わる依頼だった。


ギルドの広間で、ゆうじはサフィアと再会する。

「今日の依頼は危険よ。でも、二人ならきっと大丈夫」

彼女の笑顔に、ゆうじは頷く。

「はい……気を引き締めます」


森を抜け、山岳地帯へ向かう道中、ゆうじは転移スキルで険しい地形を

ショートカットする。Fランク時代では考えられなかった速度で、目的地に到着した。

「転移……やはり戦術の幅が広がるな」


山岳の谷に到着すると、すでにドラゴンの咆哮が響く。

その巨大な姿は、Dランク冒険者のゆうじでも圧倒される威圧感を放つ。

「ここで倒されるわけには……!」

変換スキルで能力を最大限に引き上げ、戦闘準備を整える。


戦闘が始まると、ドラゴンは炎を吐き、鋭い爪で襲いかかる。

ゆうじは転移で攻撃をかわしつつ、石や岩を利用して注意を逸らす。

サフィアが魔法で支援し、二人の連携は完璧に近い。


その戦闘の最中、リオ・ヴェルンが現れた。

「やっと会えたな……俺が手合わせしてやる」

ライバルとしての本気の眼差しが、ゆうじの心を震わせる。


リオは剣を振るい、ドラゴンの注意を引きつけながら、ゆうじに挑む。

「負けられない……!」

ゆうじは転移で攻撃をかわしつつ、変換で引き上げた筋力と素早さを活かす。


二人の戦闘は、まさにガチの対決。

Fランク時代では想像もできなかった速度と戦略の応酬が、山岳地帯に轟く。

「これが……俺の力だ!」

転移で位置を変え、変換で強化したステータスを駆使してリオの攻撃をかわす。


激しい戦闘の末、リオは一瞬の隙を見せる。

その隙を逃さず、ゆうじは岩を投げ、ドラゴンとリオの間に挟むことで戦況を優位にする。

「やった……!」

初めての本格的なライバルとの戦いに勝利した瞬間、達成感が胸に広がる。


戦闘後、ドラゴンを討伐し、村や山岳地帯の安全を確保。

報酬は莫大なゴールドとなり、変換スキルで全体ステータスを大幅に強化する。

筋力、体力、素早さ、知力――すべてが格段に上昇した。


帰路、サフィアが微笑む。

「今日のあなた、本当に頼もしかったわ」

仲間と共に戦う喜び、ライバルとの競争、そしてスキルによる成長――

全てがゆうじの胸に力強く刻まれる。


夜、ギルド宿で一人、ゆうじは今日の戦いを振り返る。

「転移と変換……戦略と連携で、ここまで強くなれる」

国外追放から始まった冒険者生活は、仲間とライバル、スキルの成長で確実に前進していた。


異世界アストラリオでの物語は、まだ序盤に過ぎない。

だが川谷ゆうじの冒険は、FランクからDランク、そしてSランク依頼への挑戦と共に、

確実に加速していくのだった。

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